以前に某銃器雑誌にて紹介されていたのを覚えていて、漫画だから読みやすいかと思い、買ってみた。
うーん…なんだろう。何かこう、盛り上がらない。
たぶん、絵柄(昔ながらの劇画調)が合わなかったのかもしれない。表紙はカラーのためか、なんとなく騙された感が…。
中身は北斗の拳のような絵柄というか、塗り方。イマイチ好みでない。劇画調が流行ったジャンプのような絵柄、とでも言おうか。と言うより、悪いヤツはひたすら悪く描写されているためだろうか。それこそ、北斗の拳の雑魚キャラのように。
これはたぶん慣れの問題だろう。自分はこの手の絵柄に慣れていない(ガンアクションでも読んでいるのは『ヨルムンガンド』、『ジオブリーダーズ』、『HELLING』など)ため、どこかうまく飲み込めないのだろう。近年の漫画はどうやら、悪役でも人間らしさ(絵柄的にも)残しているためか、自分は拒否反応を起こしたらしい。
話の内容からしてもなんとなく釈然としない。
第三部はどことなく感傷さは伝わってくるが、他の話だ。気に入らないことがあれば、暴力を振るう。しかし、主人公たちは基本的に傷つかないためかそこに高揚感も何もない。そう考えれば、なぜ第三部だけが僅かながらに心に響いたのかがわかった気がする。
要は美学がないのだ。暴れる力を振るうものは最後は滅びるという、『滅びの美学』がない。
しかし、第三部には共感する辺りも残されていたりと、まだマシな部類。というか、年老いた老人が戦う様はどこか心震えるものがある。
さらに細かなことをいえば、『トリガー』仕様のベレッタM92FSに関して。
マズルに取り付けられているのはコンペンセイターであるが、実銃ではあれはただのマズルウェイト(要はオモリ)である。自分の知る限りでは、あのコンペンセイターは存在しない。
あるとすれば、『レオン』にも登場したアルジェメック・コンペンセイターだろう。
これだけ酷評しているが、あくまでもこれは参考程度に留めておいて頂きたい。「自分はあわなかった」という主観的なものに過ぎず、第三者の視点ではない。
北斗の拳のような劇画調絵柄に慣れているなら買っても問題ないだろう。ただ、自分と同じように『ヨルムンガンド』や『HELLSING』ほか、悪役でも魅力的に書かれている漫画を主に読んでいる者は買う必要もない。時間と金と思考のムダだ。
正直、自分は買って大いに後悔している。