単純に面白く、複雑に考えが巡ります!
「どうしようもなく人間だ」という思いにかられました。
「善と悪」「戦争と平和」どちらを選ぶべきか頭では分かっている。しかし人間を動かしているのは感情だ。
この感情があることこそが、人間の厄介なところであると同時に、愛おしい部分であると感じました。
例えば、戦争を止める為には許すことが必要だ、と分かっていたとしても、自分の親しい人が殺された場合、それを許すことができるだろうか?
全ての人が平和を望んでいるにもかかわらず、その平和に行きつく手段も、平和の形も人によって違う。
この作品の章は、人の名前で構成されており、一人一人を読む事ができる。
その一人一人のエピソードこそが個人の答えになっている。
読み終わった後は、まるで一本の映画を観終わったように、頭の中で映像ができあがっていました。
現実を忘れて本の世界に溶け込めた作品です。
この先、主人公の三上はどうしていくのか。それを考えることが、今後の個人、日本、世界を考える事なのかもしれません。