映画は2008年11月26日英米リリース。日本では2009年8月15日リリース。製作・脚本にリュック・ベッソン、監督はオリヴィエ・メガトン、アウディA8・6リットルW型12気筒DOHCクワトロを使ったカーアクションは、ミッチェル・ジュリーン。実写にこだわり、橋から湖に落ちたり、2台の大型トラックの狭間を片輪走行で走り抜けたり、走っている列車に車に飛び移ったりと、他のレビューアは本作に大分批判的なようだが、『チーム・ベッソン』しかできないクレージーな完成度がある映画である。
フランソワ・ベルレアン演じるタルコニ警部は相変わらずイイ味出しているし、『レッドクリフ PartI&II』のアクション監督、コーリー・ユンが参加していて益々殺陣が凄くなっていたりと、見どころ満載である。唯一、ぼくもベッソンが新たに見つけてきたというミューズ、ナターリア・ルダコワの『安』のタトゥーが気に入らないが、そうは言ってもそれもウクライナにこだわったストーリー故と思えば許せる範囲内である。台詞は相変わらず冴えまくっていて、いつものルールがかなり曲げられても全然気にならない。
何しろこういう映画が作れる、というところが凄い。日本映画界では100年経っても無理だろう。アウディA8・6リットルW型12気筒DOHCクワトロとベンツのE550アバンギャルド5.5リットルDOHCV型8気筒のカー・チェイスだけとっても100年経っても無理かもしれない。日本映画界の限界を感じつつ、『リュック・ベッソンがやっぱり好きだ』と残念ながらいつものようにつぶやいてしまうのだ。