劇場用35ミリに焼いて鑑賞するとちょうどいいぐらいのCGが、ブルーレイで観ると
あまりに細部が見えすぎてCGっぽさが強調されてイマイチ、というのはよくあるのですが、
この作品はブルーレイで観ても臨場感たっぷり、もはやロボットがその場にいるとしか
思えないほどの驚異的なVFXです。
「スパイダーマン」がコミックの映像化であるように、「トランスフォーマー」は
年少者向けアニメーションの実写映画化なのだから、世界観や登場人物の描き方が
そのような物になっていることは当然であり、このジャンルが受け入れられない人は
「立派な」ヒューマニズム映画を観ればよいのだと思います。
たとえアニメを知らずとも、
乗り物が変形してロボットになる映画だってことは鑑賞前にわかることであり、
そこに大人向け人間ドラマを求められてもという感じです。
今回の作品も、アニメ版のエピソードを元にしたストーリーなのですが、
クライマックスのピラミッドでの攻防はもうCGの領域を超えた迫真のスペクタクルです。
これはGIジョーもそうなんですが、
例えばカイロのピラミッドが人里離れた砂漠のど真ん中にあるという設定自体、
現実と違うことは子供でも知っています。
「シンドラーのリスト」を観て感銘を受ける大人も、童心に帰ってこういう作品を観るのであり、
頭をからっぽにして観る観客には向いているが自分は大人なので、と主張することは、
ディズニーランドに行ってもすなおになれずに「子供だましだ」といきがっているのと同じで、
せっかくの楽しみを逃していると思います。子供に戻って楽しみましょう。嫌なら他の映画を観ましょう。