トランスパーソナル心理学は、精神分析、行動主義、人間性心理学に続く
心理学の第4の潮流だと言われます。人間の肯定的な側面を心理学に取り込むことに
成功し、ビジネスの分野等でも評価の確立したマズローの人間性心理学の先を
具間見ようとする試みであり、個人を超えた領域、伝統的な宗教の根底に
共通する悟りの領域への接近を試みます。
厳しい批判も多い学問ですが、霊性を完全に失い、ニヒリズムとエゴイズムの地獄を
彷徨っているかのような日本の大衆精神に、最も欠けている視点を与えてくれる
ものかもしれません。本書もそのような視点、現代日本の病理を癒すもの
として期待する視点で書かれています。大半を、トラパーへ到る心理学の
流れを概略で掴めるように書かれており、入門としては最適でしょう。
ここに、本書からアサジョーリの一節を短くして紹介します。
何かを感じ取ることができたなら幸いであり、本書を手に取るべきかもしれません。
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わたしにはからだがあるが、わたしはからだそのものではない。
わたしには感情があるが、わたしは感情そのものではない。
わたしには欲望があるが、わたしは欲望そのものではない。
わたしには知性があるが、わたしはわたしの知性ではない、それは多かれ
少なかれ、発達するし、能動的なものだ、これから学ぶこともできる。
わたしはこれらの意識の内容から脱して制御できるようになったら、意思の中心であり、
それらを支配して使うことが出来る−