登録情報
|
類似した商品から提示されたタグ(詳細)関連タグ(この商品に近い関連キーワード)を追加する++最初のタグになります
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
21 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ここ二百年の社会思想を総括する圧倒的著作,
By yojisekimoto (神奈川県横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: トランスクリティーク ― カントとマルクス (単行本)
この本はここ二百年の社会思想を総括すると同時に、今後のあるべき社会の姿を照らし出すと言う意味で、必読、必携の書である。特に、マルクスを扱った後半よりも、前半のカントの部分が、LETS(地域交換取引制度)の持つ可能性を「純」理論的に指し示しているという意味で重要である。そして通読することで、イントロダクションと終章におけるLETSに触れた記述部分の印象が全く変わるだろう。その意味で、この書自体が「視差」(カント)の問題を提示しているのだ。資本の自己増殖に対抗するLETS(=他者とのtranscoding)の可能性は、この書によってはじめてその歴史的意義を明確にされたと言える。満を持して発刊された英語版の原書として、また、DJ的な引用が「作品」を可能にすることを証明した書としても、たとえ今後改稿されたとしてもこの書の持つ歴史的かつ実践的価値は不変だろう。プルードン(=相互主義)の再評価の嚆矢と云う面も思想史的には指摘できるかも知れない。本書はあらゆる矛盾(二律背反)の「間」に立つ現代人にとっての理論的指標であり続けている。
28 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
温故知新のすすめ,
By
レビュー対象商品: トランスクリティーク ― カントとマルクス (単行本)
柄谷行人という名前は前から知っていたが、雑誌への寄稿等で読んだことがあるという程度であった。この本をある偶然から手にして読んだところ、非常に興味深く、かつ興奮させられた。本書は、カントとマルクスに関する論考であり、多くの人はそれだけで興味を失うと思うが、内容は、今のわれわれにとってもきわめて示唆に富む。たとえば、カントの名言’汝および他人の人格を手段としてではなくつねに目的とするようにせよ’というのは、実は、’手段としてのみならず’ということで、カント自身は他人を手段として使うことを容認していた。こういうことで、人によっては、カントをドイツで最初の社会主義者とみなしている。このように、著者の視点は今までの我々が断片的な知識によって得た先入観を覆す常に斬新なものである。僕が最も興奮させられたのはマルクスに関する部分である。マルクスは資本論等により、資本主義から、社会主義、共産主義にいたる道筋を理論的に定立したというイメージを持っていたが、この本を読んで、その理解の不十分さを認識した。著者によれば、マルクスは国、地域の間で交換をベースとして発展する資本のダイナミズムを実証的、思弁的に分析したのであり、将来に関する予言はしていない。そうした、マルクスの仕事をいわば予言として改変したのはエンゲルスだというのである。こうした歪曲が現在のマルクスの評価にもつながっているのであろう。このように先入観を廃して読めば、マルクスも非常に新鮮なものとなりうるのだ。 この本は、社会とその中で生きる人間についてぜひ薦めたい一冊である。
61 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
どこに新しい知見があるのか,
By お留守居役様 (東京都品川区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: トランスクリティーク ― カントとマルクス (単行本)
カント論で、実体とは他者であると繰り返し述べていますが、だからどうしたというのでしょうか。 他者であるからこうなのだという新しい知見が展開されていないように思われます。 「経済は下部構造ではない」(303頁)と言っています。 価値は交換過程で生じると繰り返し述べていますが、 私が読むに耐えないと思った本でもベストセラーになっているものもあります。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
|