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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
すべてかりそめに過ぎない,
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レビュー対象商品: トラや (文春文庫) (文庫)
「トラ」という15年間生きた長命な猫を中心に、子供の成長や自身の心の病を振り返る連作短編集です。一時期の著者の作品では切羽詰まった危うさが感じられましたが、本書ではその状態から脱して振り返る視点なので、すこし安心して読み進めました。家族の中でトラという猫がいかに大切な存在であったのかが読んでいて伝わっていて、その最期にはこちらの目にも涙が浮かんでいました。 文中の「すべてかりそめに過ぎない。おぼえる者もおぼえられる者も」というマルクス・アウレーリウスの言葉が印象的でした。そういう心境が理解できる年齢に私もなったということでしょう。 ただし若い人には向かない本ですが。
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ヒトと動物の係わり 生かされている自分,
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レビュー対象商品: トラや (単行本)
南木さんの本はかなり読んだと思う。天地有情(2004)は既に読み終えているが付箋が多すぎて感想を書くに至っていない。ダイヤモンドダストで芥川賞を受賞され、その後にうつ病に苦しみ生きる望みを捨てかけた。 そんな時に野良猫が現れるのである。「トラ」まさに家族の一員として、いや家族の生きる証として存在したネコだろう。佐久とという素晴らしい自然と千曲川と言う渓魚豊かな流れ、そして野良猫という動物に生かされている人間。 人は一人では生きられない 家族がいる、愛してくれる人がいる。 そしてペットなどと言う言葉を超えた時に人間以上に人間を癒す存在がある。 きっと僕もそんな動物が好きだから獣医を目指したのだろう。 犬もネコもそして魚ですら時に僕を励ましてくれた。 すこし疲れた、いや、かなり疲れた時に読まれると良いのではないだろうか。涙と共に苦しさを人生の海で薄めてくれると思う。 備忘録として 永遠の不在は、遺された者の内に不在というかたちで残る。そして、それも遺された者の永遠の不在によって消滅する。p189
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