トヨタ式といえばまずは製造工場ですが、医療を初めさまざまな産業で取り入れられています。うまくいっている事例も、まだ途上の事例も報道されるので、隠し事などない生産方式。外見から見えるだけのところはKeyPointではないぞ、ということがしっかりとわかります。
企業や学校などで、教育にたずさわる方には参考になるページが多数あるものと思います。
まず安全、そして品質とコスト。こんな並び方にも、深い洞察と、きっちりとした確信があるにちがいない。
徹底して考えるなんて抽象的なことを言わず、5回のなぜをくりかえし、しっかりと検討されたジョブインストラクション、これがトヨタ流の教育、研修の骨格と言えるでしょう。
本気で取り組むこと、慢心という思考停止におちいらないことを、しっかりと明示してくれる教科書。
大事なことは、わかりやすく、くりかえし、わかるまで、できるまで、さらにちゃんとできるまで、と考えて、研修を提供する側に、衿をただす気合いを入れてくれます。
日本の経済活性化にきっと役立つ、教育方法を提示する一冊。
日本で磨きこまれた生産技術の中の、進化する研修技法。
良書です。
p.s 製造現場や教育の現場を体験していないと、上下巻を読みきるのはけっこう大変かもしれませんね。