なぜ、連結決算の営業利益が6000億円の黒字から、1500億円の赤字になってしまったのか。為替の影響や、サブプライムローンの崩壊による米国需要の減退と解説されてますが、それだけで、これほどの急展開があり得るのだろうか。
しかも、一時的とは思えない業績の悪化ではないか。
そのように思って読み始めたのですが、原因は、トヨタの体質そのものなのですね。
いくつもの体質的な原因が紹介されています。
日本の3倍以上の販売規模がある米国へのシフト。
米国向けの大型化、高価格の車両への販売の拡大。
米国向けの車種であるタンドラ専用工場の建築と、そのタンドラの販売不振。
ボトムアップだったトヨタの良さが変質し、トップダウンになってしまっていた。
タクシー仕様車を10年近くもフルモデルチェンジをしないなどのトヨタの驕り。
しかし、トヨタの減益の影響は大きい。
トヨタが納める法人税は9000億円で、日本の法人税の5%を占めていた。
本社のある豊田市では税収が9割減となる見込みで、愛知県は地方交付税の交付団体に転落する。
最盛期には1万人を超えていた期間従業員は3000人まで減らし、さらに削減する方向。
そのトヨタに頼っていたのが豊田市であり、日本の法人税であり、日本のGNPであり、日本の雇用であり、下請企業であり、トヨタ城下町で商売をする飲食店であり、トヨタ城下町のアパート経営者であり、輸出に係わる船会社であり、鉄鋼業界であり、自動車保険の業界であり、広告業界、広告を頼りに生きてきたマスコミであり。
日本は、立ち直れるのだろうか。