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トヨタシステムと管理会計―全体最適経営システムの再構築をめざして
 
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トヨタシステムと管理会計―全体最適経営システムの再構築をめざして [単行本]

河田 信
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「多くの企業にとってトヨタ生産方式の導入は何故、困難であるのか」―「困難さ」の主因は、1980年代以降に生じた生産の論理と会計の論理の「ねじれ」にある。生産の求めていることと、管理会計の求めていることが整合しなくなったのである。この生産と会計のインターフェースを正さない限り、「ジャスト・イン・タイム」の世界への普及は容易でないと思われる。システム導入が躓くもうひとつの理由は、トヨタ生産方式を製造に限定した部分システムとして捉えがちなことである。トヨタ生産方式の導入は、経営についての考え方の切り替えを伴うから、社長はもとより、本社の企画や経理部門の考え方や工場へのコミットの仕方を変えてはじめて可能となる。

内容(「MARC」データベースより)

多くの企業にとってトヨタ生産方式の導入はなぜ困難であるのか? 生産の論理と会計の論理のねじれや、トヨタ生産方式の導入は経営についての考え方の切り替えを伴うことに着目。経営システムの再設計を成功させる方法を解説。

登録情報

  • 単行本: 215ページ
  • 出版社: 中央経済社 (2004/11)
  • ISBN-10: 4502247804
  • ISBN-13: 978-4502247804
  • 発売日: 2004/11
  • 商品の寸法: 21.2 x 14.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ohigo
形式:単行本
本書の評価点を星4つとしました。(重要な問題提起だが論点が未消
化故に星3つとその前向きな貢献ポイントで星1つ合計星4つ)

著者によると、本書は前著「プロダクト管理会計」の全面改訂版とし
て位置づけられる(はじめに)。確かに前著から更に突っ込んだ内容
になっています。そのテ-マは「多くの企業にとってトヨタ生産方式
が何故困難であるのか」で、生産と会計という観点から9章に渡って
論じています。
(所謂管理会計学者の本といえばアメリカの学説紹介が多いですが、
著者は現実の問題点に肉薄しようとする数少ない学者の一人だと思
います。)

ところで、副題「全体最適経営システムの再構築をめざして」が本書
の中で上手く説明されているかというと、少し消化し切れていないと
いうのが、評者の感想です。著者は経営システムの再設計は、1)
志(こころざし)、2)俯瞰、3)深耕だと言います。「海の水」と
「河の水」を例えにして、再設計を論じています。(3章)また
「組織統合度格付け」という独自の観点から経営システムを論じても
います。(4章、74ペ-ジ)

確かにトヨタという最高水準から導かれる経営レベルはそれなりに
説得力があるように見えます。しかしそのレベルと、「生産と会計」
という本書のテ-マが直接結び付けられているかどうかは疑問です。
重要な問題提起ですから、もっと突っ込んだ議論をしても良いと思
います。著者の社会学などに対する洞察は、全体論としては有効か
も知れませんが、経営技術としての管理会計から見ると少し物足り
ないと感じられるでしょう(実務家に推薦できない所以です)

例えば著者は2章生産と会計の統合で「製造業の場合、ABC(活動基
準原価計算)は勧められない」(42ペ-ジ)と指摘しています。何故
製造業ではダメで、非製造業なら良いのでしょうか?折角の重要な指
摘も生きていないように見えます。多くの管理会計学者が所謂ABCを
推奨(参照:「成功する管理会計システム」谷 武幸)している現在
もっと根拠を明確にするべきではないかと思います。

9章では「会計の論理と生産の論理を統合せよ」として、積極的な問
題提起をしています。結論を言うと「増分差額キャッシュフロ-対フ
ルコステイング」(159ペ-ジ)を理解してシステムの再設計に取り組
めと著者は言います。

以上、所謂管理会計論には無い内容が盛り沢山の本書ですから、管理
会計に習熟している人向けの本だと思います。但し重要な問題提起を
含んでいるだけにその論証にもっと取り組むべきだと感じました。

このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By uh312
形式:単行本
初見では面白いと思ったのですが、巻末で登場してくる中国の某社工場を視察した折に、そこのご担当者に実際にお話を伺ったところ、「誰がそんなに無責任なコメントをしているのですか」と逆に叱責を戴きました。管理会計の視点は個人的には興味深いと思っていただけにその分、落差が激しく残念です。

ここまでの書評を書くのははじめてですが、現地視察を実施なさるのでしたらもっと客観的に状況を把握した文面と為されては如何でしょうか。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By season's bear VINE™ メンバー
形式:単行本
トヨタ生産方式自体でなく、導入に関して書かれた本になります。
正直管理会計をタイトルに加えていいのかが疑問。
もちろん出てこないわけではないのですが、しっかりした管理会計の知識が身につくわけでも、管理会計についてそこまで詳しく書かれているわけでもなく、タイトルを鵜呑みにすると失敗するかもしれません。

概要を述べると、トヨタ生産方式を導入するために、なにが問題なのかを問うものになります。
そこに著者の専門である管理会計を絡ませようという意図だと思います。
今日多くの企業がトヨタ生産方式を導入しようと試みていますが、基本的にうまくいっている、少なくともトヨタ程しっかり成果を挙げているところは少ないでしょう。
トヨタ生産方式にある程度詳しい方なら、その問題点はある程度検討がつくであろう。
それでも導入できないのはなぜかといった点に答えよう、また導入する手法を考えようという内容である。

しかし、これを読んだからと言って導入するのは不可能でしょう。
具体性がなく、また多くの概念が説明不足だといわざるをえない。
もちろん私自身の知識が足りないとも言えるが、会計とトヨタに興味を持つ人間程度の知識はあると自負している。
論文でなく本なのだから、そういう人間のが説明不足と思うのは間違いではないと思う。
なので私としてはもっとページ数を増やしてしっかり細かい点まで検討した内容にしてほしかった。

ということで会計の知識は高くなければ厳しいかもしれませんし、なによりトヨタ生産方式についてしっかりした知識がないと読むのは難しいでしょう。
ただ試みは面白いし、実際著者はトヨタ生産方式導入のために活動しているということを聞いたことがあります。
なのでトヨタ生産方式に興味があるなら一見してみるのはいいと思われる。
しかし、トヨタではどのような会計をしているのかetc...といった会計そのものに興味がある人には無用であろう。
本の内容を表しているのは副題だと思うので、副題に興味が引かれた方にはいいと思います。
基本的に私としてはグレードアップして出してほしいところです。
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