この手の本は参考文献をまとめただけの資料集になりがちです。しかし、この著者は自分の足でひとつひとつ調べています。孫引きは避けようと、原著にあたったり(英語だけではなく、古いスペイン語やイタリア語での調査は大変だったでしょう)、南米に飛び、野生のトマトを食したり、海外の専門家にインタビューをしたり、昔のトマトレシピを再現し食べてみたりと、まるでナショジオの取材のようです。
これだけの調査をするには経費も大変だったはずです。巻末をみると、カゴメがスポンサーになっていました。企業の社会貢献にはいろいろな形がありますが、この本の編纂は後世に残る貢献だと思います。著者とカゴメに拍手です。