この本は、1971年に日本評論社から出版されたものに対して、少し手を加えたものです。文庫本サイズになっています。
私は一応理系ですが、数学の出来はよくありませんでした。
昔から位相・トポロジーの話にも興味ありましたが、大抵の数学の教科書は無味乾燥な定義や公理から出発してどんどん話が進んでいくので途中で挫折してきました。私のような者からすると、それらのような本は詰め込まなければいけないことが多すぎるように思えるからです(私の脳の出来が悪いからです。)。向いていないんだろうと思っていた頃に、この本の存在を知り、古本で手に入れてみました。読んで目からウロコと言いますか、なんでこのようなことを考えるようになったのかの背景とともに、すばらしい語り口調で説明されています。しかし古本なので装丁が悪く、綺麗な本が欲しいと思っていました。今回、再出版されたことに感謝しています。野口先生のあとがきを見て、ご健在であることも分りうれしく思いました。
色々な数学の本を持っていますが、この本ほど素晴らしい本は見たことがありません。
筑摩書房さん、日本の宝を再発掘してくれてどうもありがとう!
ちなみに、瀬山先生の2冊の本もお勧めです。