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トパーズ (角川文庫) 文庫 – 1991/11


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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

風俗嬢…。高層ホテルの窓ガラスに裸の胸を押しつけ、トパーズの指輪を見つめ、大理石のロビーを彼女たちは行く。そして、都市の光景を、サディズムとマゾヒズムの接点を行き交いながら感じる。この瞬間にも東京と混じり、そして疾走する女たちを村上龍はとらえた。衝撃の大ベストセラー、ついに文庫化。

登録情報

  • 文庫: 222ページ
  • 出版社: 角川書店 (1991/11)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4041586038
  • ISBN-13: 978-4041586037
  • 発売日: 1991/11
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 315,940位 (本のベストセラーを見る)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー

10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 maurice blue 投稿日 2007/9/18
形式: 文庫
性風俗の世界に生きる女達を描いた短編集。全体的に話は暗く陰湿で、それでいて暴力的な描写が沢山詰め込まれている為、読んでいて不快になる人も多いのではないか?と思う。僕自身こういった世界を知らない所為か、これがリアルな事であるのかどうかの判断はする事は出来ない。ただ、こういった世界が何処かにあるのだろうと言う事はなんとなく想像する事が出来る。

現代の都市の裏に潜む狂気的な欲望と、自分が生きる為に、流されるまま身体を売る女達。コミュニケーションが完全に断絶し、ただ、男と女の肉体のみによる性的な行為にのみによって人々が繋がっていく。物語としてはスリリングで面白いとは思うけれど、僕自身ここに希望を見出す事が出来なかった。

最後に、村上龍が言っていた事だが、「かぎかっこ」という文学の制度に、苛立ちを感じ、この作品から意識的にそれを外すようにしたらしい。登場人物の感情が、訳も解らないうちに混乱しキレていく様子なんかの描写は、確かにこのような文体でなければ書けなかった様に思う。そういう意味で現代における文学に、かなり大きな意味のあった作品であるように思う。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 カスタマー 投稿日 2002/10/10
形式: 文庫
 過去に、数人のヘルス嬢やソープ嬢との付き合いもあったが、彼女達とは違う境遇や悲しさを帯びていると感じたと同時に、恐怖も感じた。
 あまりにも精神の犯された風俗嬢ばかりが登場してくる。
その大半がSM絡みであるが、私の知る、店鋪に通勤する風俗嬢など一般の勤人と変わらないと思った。
 と、本書には「風俗嬢の告白本」と読んでしまうリアリティーがあったが、読むべきは彼女達の精神構造だろう。
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 カスタマー 投稿日 2003/12/27
形式: 文庫
数年前、何にもない田舎の一部屋でこの本を読みました。今、この本と同じ眠らない街に住み、初めて「リアル」だと感じます。今の瞬間を見ても、両親と寄り添って暖かい部屋で眠る人もいれば、寒い路上で眠れない夜を過ごす人、もしかして生命の危機に瀕している人もいるでしょう。風俗嬢の異常な日常、極端なストーリーではありますが、今どこかで起こっている・・・そんな恐ろしさをリアルタイムに感じてしまいます。現に、信じられないような恐ろしい事件が毎日のように起こる時代です。女性の語り口による描写の細かさは言うまでもありません。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 hit4papa トップ500レビュアー 投稿日 2012/3/7
形式: 文庫
12編からなる短編集で、それぞれの作品はとても短い。短いのだが、1編読み終えるごとに疲労感が蓄積されていく。エロチシズムの村上龍的な表現なのだろうが、官能というより暴力に近い。グロテスクと言ってもいいだろう。読み始めると、あまりに直接的な描写に、男の私としても腰が引けてしまう。

都会の夜と(一般的には)マニアックな性愛が、主役となる女性の視点で描かれていく。脈絡のない思考の断片が入り混じったモノローグが特徴的だ。彼女らの行動原理に肯定も否定も見つからない。ただ現実があるのみ。

本書では、句読点のない長々とした文章が効果的に使われている。何かを感じ取ろうとするものを拒絶するかのように現実を突きつけてくるのだ。コーティングを剥がしていくと、最後の最後には、無垢な自分がありました とはならない。そういう冷めた表現の仕方が、いっそう現実を際立たせている。彼女らの行動を通して薄っすらと見えてくるのは、せいぜい、つながりへの希求ということになるだろうか。現実というものの一つの捉えかたとして理解できる。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 yoyo 投稿日 2010/12/12
形式: 単行本
風俗産業に生きる女性が
本当に夢のために生きているかという疑問がある。
村上氏の当時の生き様として、
エロティシズムを書きたかっただけの言い訳に過ぎないか。

私の数名の知人は風俗で働いている。
それは夢なんかではなく、
普通に就職する気持ちがないこと、
それでも生活していく水準を高くしたいこと、
または生活水準が保てないということ、
そんな欲望と絶望の中で生きていた。
子供を生んだら働けないという日本社会の基盤があり、
ヨーロッパのように娼婦を職業と認める国でもない。

小説自体の質は村上龍の書き方だから仕方のない部分がある。
儲からない農村から遊郭やあかせんに売られた子供の時代とは違う。
普遍性も乏しい。

但し、村上氏の遍歴を読みたい方にお勧めする。
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