私はファーストガンダムが好きで、「『ガンダム』のパロディってどんな感じなんだろう」という軽い考えでこれを手にしたのですが、トニーさんは想像以上にデキるお方でした。「よもやこれほどまで『ガンダム』でできるとは…」というのが率直な感想です。とにかくインパクトがすごいので、多くの方がこれを読んでカルチャーショックを起こすのではないかと危惧しております。要するに、とても面白いのです。シャアの話、そして特にセイラさんの話(第9話)は個人的に大ヒットです。結構奇抜なことをやらせていてもセイラさんの劇中イメージとそれほど大きく矛盾しない(やはり多少は矛盾しますが)話を構成するというのは、トニーさんのガンダムキャラへの愛着が強いからではないでしょうか。
ともあれ、この本はパロディ本なので、「本編の『ガンダム』以外は認めん!」というコアなガンダムファンの方には当然お薦めしません。「まあ、いっか」という感じで深刻に考えないガンダムファンの方にはお薦めしたい本です。ただし、結構ガンダムファンには強烈な下ネタが多いので、そういうのが大嫌いな方は購入を諦めるか、飛ばし読みしていただくと良いと思います。