いる社員といらない社員にどう線を引くかという本ではない。
いる社員と言われるためにはどうすればよいかという本である。
読者は作業を要求されるが、要求される内容は「
40歳からの転職術」で要求される内容と似ている。
作業内容は、「職務経歴書を書いてみる」、「実現したいことを20書いてみる」、「なりたい姿をイメージする」、「自分の弱みを書き出してみる」である。
うんうん言いながら、1週間かけて書いてみたが、この作業は、その先の人生を考える際に必要な作業であると実感している。
意外に書けないのは、「なりたい姿をイメージする」である。
「いる社員」とは、「トラブルが起きたときに、的確に情報収集しその原因をスピーディーに類推し、さらには解決策を複数考え、その優先順位を合理的に意思決定する」ような人であると著者は考えているようであるが、「いる社員」になるためのスキルは、結構常識的。
プレゼンテーションの項で、「(プレゼンテーションは)相手の資料、相手の表情を確認しながら、一つずつ説明していきます」とある。確かに、よくある失敗パターンは事前に準備しすぎて、型どおり話しすぎたケースである。
あと、インプットとアウトプットのバランスが大事という指摘も、その通りと思う。インプットだけでもダメだし、アウトプットのクオリティが落ちてきたら、インプットの充実に心がけることも必要なのであろう。
また、「いる社員」の要素として「自分を信じよう」、「自己信頼」が強調されていると感じる。
自分自身に対し、「やればできる」と思っており、その前向きの自信が落ち着きとなって表れる(あるいはできなかった事実にあたふたしない)という。