帯に「トップ1からトップ2へ至る全てをこの1冊に凝縮」と謳ってありますが、これは正直微妙な表現ですね。てっきりトップ1及び2の要素を一まとめにしたエンサイクロペディア的な内容の本かと思い購入したのですが、実際メインとなっているのは15年以上前に刊行された小説版『トップをねらえ!ネクストジェネレーション』の復刻改訂版です。この本のメインタイトルが『Next GENERATION Easter(復活祭)』となっている点や、約200ページのうち128ページが小説に割かれている点からもそれは伺えます。
この本、約30ページのカラーページにて版権イラスト、アニメ版のストーリーダイジェスト、キャラクター紹介の前半(メインキャラ)を収録。約50ページのモノクロページで、キャラクター紹介の後半、バスターマシンをはじめとしたメカや、『トップ』の世界観を構成する科学技術や常識・知識等の紹介、キーワード解説が掲載されています。
そこに前述した小説が加わって一冊の本を構成している訳ですが、資料的な部分はトップファンにとっては既知の事実ばかりで、新たな観点からの掘り下げや、裏設定、隠し資料等の紹介は全く無く、正直な所期待外れと言わざるを得ない内容ですね。解説もどこかで見たようなものばかりで、新鮮味がほとんど感じられませんでした。関係者インタビューも掲載されていますが、あまり突っ込んだ内容は無く、それほど読み応えはありません。
この本は『トップ』を最近知り、『ネクストジェネレーション』の展開を知らない方にとっては、それを知る唯一の手がかりとして貴重な意味を持つかもしれませんが、『トップ』及び『トップ2』そのものをより深く掘り下げた内容では無いだけに、ファン(特に昔からの)にとっては物足りない一冊という印象になると思います。
小説が割と面白いのは救いですが、こういった構成の本だと理解している必要がありますね。