コアな60年代〜80年代洋楽ファンの興味を沸き立たせるこのような素晴らしい書籍が他にあるのでしょうか。
彼名義の仕事(ナッズ、ソロ、ユートピア)はもちろん、プロデューサーとしての仕事まで正に「すべてを網羅した」一冊です。
「ところどころは取材してなかったりするんじゃないの?」と思ってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、ポール・マイヤーズ氏の精力的な取材は本当に目を見張ります。
名前は上がるがあまり詳しく取り沙汰されることのないザ・バンドとのレコーディングの話では、なんとロビー・ロバートソン(あとがきで奥田氏は「ロビーへのインタビューを観て、この本はホンモノだ!と確信した」と語っています。)にトッドとの仕事について聞いていますし、マイナーであろうスパークスのデビュー・アルバム(当時はハーフネルソン名義)の話に関しても、メイル兄弟にインタビューしています。
そして軋轢があったことで有名なXTCの「スカイラーキング」についても、XTCの各メンバーの詳細なインタビューが載っています。
その他たくさんのレコーディング秘話、僕の知らない、聴いたことのないアルバムの話にも非常に惹かれました。
あとがきでは、訳者の奥田祐士氏による、本書で触れられなかった日本のレピッシュ、高野寛とのレコーディングについてのインタビューが載っています。
ポール・マイヤーズ氏、奥田祐士氏の情熱が伝わってくる素晴らしい1冊。
少々値は張りますが、トッドファンなら絶対に買うべきです!