次回作『THE END(ジ・エンド:原題)』を日本で撮影することを発表した、
世界の巨匠アッバス・キアロスタミ監督、ジュリエット・ビノシュを主演に迎えた最新作!
いったい彼らの、どこまでが演技で、どこまでが本当の感情なのか…。
やがて登場人物、そして観客までもが、何が真実で何が偽物なのかの境界線を失っていく。
そして、これはラブストーリーなのか、それともミステリーなのか?
果たしてこの男女の本当の関係は!?
観終わった後でも、結局その真相が判然とせず、リピーターが続出した傑作が、いよいよDVD化!
夜にたどりつけない男と女。偽りの“夫婦”は、愛の迷路を彷徨う。夜9時の鐘の音が鳴るまでに…
巨匠アッバス・キアロスタミが、初めて有名キャストを起用して描く、魔術的世界が、本作『トスカーナの贋作』である。
一見、男と女の出会いをきわめてシンプルに描いたロマンティックなラブストーリーだが、
しかし「Copie Conforme」=「認証された贋作」という原題が暗示するように、
これまでのキアロスタミ作品と同様に、深い含蓄に富んだ、虚実ないまぜの魔術的ともいえる物語世界に観る者は魅了され、
観終わった後には眩暈のような感覚に襲われてしまうだろう。
最後の最後、事の真相=二人の真の関係を確信できた人はいったいどれぐらい居るのだろうか?
その点では、この『トスカーナの贋作』は、ラブストーリーでありながらも、一級品のミステリー/サスペンスなのである。
それは、この作品で、初めて男女の〈愛〉を明確な主題にしたキアロスタミが、
この普遍的な感情に支配された世界においては、
オリジナル=「本物」と、コピー=「偽物」という概念はもはや存在しない、
というシンプルな真実を語っているからである。
まさにキアロスタミの真骨頂とも言うべき作品が誕生した。
2010年カンヌ国際映画祭 主演女優賞初受賞!ジュリエット・ビノシュの黄金の演技。
主演のジュリエット・ビノシュはこの『トスカーナの贋作』での貫禄の演技と、
一方でキアロスタミの魔術にかかったような剥き出しの演技を共存させ、
2010年カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞した。
意外にも彼女にとってはこれがカンヌでの初受賞。
また、イギリスの誇る世界的なオペラ歌手ウィリアム・シメルは本作が映画俳優デビュー。
映画初出演ながらこの難しい役に挑み、見事に演じ切っている。
【映像特典】
メイキング、
アッバス・キアロスタミ監督来日イベント(2010年TOKYOフィルメックス)
予告編
Laurent Thurin-Nal/ Fototeca ENIT