アメリカ人の著者がパートナーとイタリア・トスカーナの6000坪にわたる屋敷と庭園、オリーブ畑を修復し開墾し、
理想の家を手にするまでを綴ったエッセイ。
「家に入るのがいや」になるほどの美しい自然、料理自慢の著者が紹介するおいしそうで簡単なレシピの数々… 私を魅了する描写がふんだんに繰り広げられる。
でも著者はたやすく夢を手にしたのではない。 美観を守るための法律があるため、修繕許可を得なければならないし、修繕する腕利きの職人を探さなければならないし、その職人とのコミニュケーションも難しい。
数十年間にわたって捨て置かれた庭や畑の蔓や茨を著者自ら蜘蛛や蠍と戦いつつ、掘り出し引き抜いていく。 夏休みやクリスマス休暇を使って、著者はせっせとサンフランシスコからトスカーナへ通う。 3~4年かかり、やっと夢の家が実現した。 薔薇が咲き誇り、木漏れ日が降り注ぐ庭園で友人をもてなす。 その奮闘に尊敬の念を禁じ得なかった。 ご苦労様!
日本人から見ると、全くオープンでオーバーアクションに思えるアメリカ人が、イタリア人のオーバーアクションに驚いているところも面白い。
日本人から見た異文化ではなく、アメリカ人から見た異文化、宗教、食生活、スローな時間の流れ。
リタイア後の生活を考えてる方におすすめ。