全体を俯瞰してみると、初学者に分かりやすく書かれていると思います。
生化学の入門書としては非常に入りやすいと思います。
本書のより詳しい良評価は他の方のレビューを参照してください。
一方で、図は誤植が多く、基本的に疑って読まないといけないと感じます。
一例を挙げると
・P. 302 EPAの炭素鎖数が多い(本書ではC21と書かれているが、本当はC20)。
・P. 244 アスパラギンシンターゼ触媒の結果、ADP生成と書かれている(本書ではADPと書かれているが、本当はAMP)。
特にひどいのがP. 137 コドンの暗号表。
アスパラギンおよびグルタミンとアスパラギン酸およびグルタミン酸が逆に書かれているし、
開始コドン(AUG)が正しいのにAUUと誤植されている。
開始コドンなどは単純に暗記する内容だけに、初学者に誤りを刷り込むことにもなりかねない。
逆説的ではありますが、間違い探しをするつもりで、図までしっかりと読み込めば生化学の知見がより深まるでしょう。
そういう意味では誤植も含めて、良書とも言えます。
誤植がなければ星5つ評価。誤植分、マイナス3評価です