あることを境に、家を飛び出した少年リンが、旅先で出会った大人とのやり取りを通して、「母親とのつながり」を取り戻していく話。
少年の瑞々しい感性で描かれた世界観、選び抜かれた珠玉のエピソードは、豊かな情景とともに温かいぬくもりをそっと運んでくれます。
丁寧に描かれた少年の心の機微にあわせて、私も強く母親とのつながりを感じました。
読後にすぐ母親に電話をした私は単純かもしれませんが、そんな気持ちにさせられる一冊。忙しすぎたり、身近すぎて母親のありがたさを忘れている人にぜひお勧めしたい本です。お子様にプレゼントしてもいいかもしれません。読書感想文の題材にはぴったりだと思います。
文中に「たまごの黄身のような色をした暖かい光」という表現がありますが、この本自身も、そんな優しい光に包まれているように感じました。ぜひ常永久のつながり、感じてください。