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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
裸足で走れば怪我する,
By うでまくり (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD] (DVD)
いや、素晴しい映画だった。また観たいと思うし皆に勧めたいと思った。想像しうる限りの事象、絵空事を映像にできてしまう現在、こんな手法で近未来を見せるとは、目からウロコが落ちた。アルフォンソ・キュアロン監督、素晴しい。脚本もさることながらそれを表現する映像がスゴイ。カメラが人物に限りなく近い、要所で使われる長回しがリアルに迫ってくる、まるでドキュメンタリー。実際この物語は絵空事ではないな、と観るものに思わせる。現在地球上で起こっている環境破壊、紛争、核問題、国家間格差、社会的、人種間格差、人口問題などどれもこのまま放置していればそのうちこの映画のような世界になるかもしれないことは十分想像しうる・・・それで戦慄しない人はいないだろう。子供が生まれないのが問題ではない。子供が無事生まれるかどうかももはや問題ではないのだ。この映画のラストには何の救いも示していない。子供が一人生まれたからと言って、その背後は戦場だし世界は崩壊している。その子が生き延びる保障は何もないし、その子供一人に人類の未来を託せるとも到底思えない。それでも私たちは必死に希望を見出そうとする、その頼りない母子が生き延びてくれることを心から願うのだ。 俳優さんたちが上手い人たちで、作品にリアリティをもたらしている。とても良かった。 サウンドトラックも最高。マイケル・ケインの扮する元ジャーナリストの隠れ家でかかる曲や、警報代わりに鳴り響く何とも変わった音がおもしろかった。
49 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
邦題は最低。でも中身は最高。,
By
レビュー対象商品: トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD] (DVD)
「トゥモロー・ワールド」。何でこんな、いかにもハリウッド製B級SFとしか思えないような邦題をつけたのか?別に原題「Children of Men(人類の子供たち)」のままでなくてもよいが、もう少し気の利いたタイトルがあったに違いない。そんなこと別にいいじゃないかと思われるかも知れないが、中身が紛れもない傑作であるだけに残念な気がした。人類全体に不妊化が蔓延し、子供が全く生まれなくなって18年が経過した近未来が舞台。継がせるべき世代を失った世界は荒廃し、唯一イギリスだけが強大な軍隊の力で流入する難民を排除し、ぎりぎりのところで秩序を保っていた。そんな中、難民の女性の一人が奇跡的に妊娠していることがわかる。 映画はこの少女を連れての主人公の逃避行を軸として展開するが、描写はひたすら冷徹でリアル。おざなりな場面は皆無で、強い力で物語に引き込まれる。特に政府軍と反乱軍の激しい戦闘の中、主人公が母親となった女性と赤ちゃんを連れて脱出を図るシーンは、信じられないほどの高度な撮影技術で描かれすごい迫力である。その直後の、静かで、深い感動を与えるクライマックスも印象深い。 映画からあぶりだされてくる数々の「我々が生きる現代の」問題に陰鬱になりながらそれ以上に強く思うのは、やはり子供って宝なんだ、ということ。そういった当たり前だけど、普段つい失念しがちな事を鑑賞後痛切に感じさせてくれる、大人の映画だと思う。
78 人中、60人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
すごい映画。,
By
レビュー対象商品: トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD] (DVD)
映画館で見ました。これはすごい。ひきこまれる。映像やアクションばかりのよくあるアメリカ映画とは違う。リアリティがすごい事になってる。子供がなぜか生まれず滅びいこうとしてる世界を描きながら、僕らの現代の姿に警告を送っている。終末感、緊張感、臨場感、戦闘の破滅感、無情感、僅かな希望のなんて小さい弱々しさ、神々しさ。常に主人公を追いかける続ける視点。故にまるで実際に事実の事件を撮ったかのようであると同時に、敢えて作為的な音楽の選曲が織り成すメッセージ性。映画ってこんな事も出来るんだ!って感じです。話が重くて地味で暗いので人によっては抵抗感あるかも。僕は無知なので、作品にちりばめられてるらしい音楽などのメッセージはよく分かりませんが、それでもここまで徹底的にストイックに、しかし明確に世界観を創り出してる映画は貴重と思った。話に情報量が多いくせに説明は最小限なため、観る手にも想像力を要求されます。もちろん映画中「あれ?これどうなってんだろ」と思う事はあるでしょうが、大丈夫、それは恐らく主人公もわかってません。主人公との一体感がこの作品の肝です。エンターテイメント性も高いですが、最終的には芸術性の映画だと思います。もし作品を観て不快感を得たなら、それが映画を創った人からの世界への警告です。
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