正直な所を言えば,ヘヴィ・メタル・レーベルのRoadrunnerと契約したテクノ系ミュージシャンということで興味があったので初めて手にした"Billy Club"のマキシ・シングルは当時もてはやされていた「デジタル・ロック」というキー・ワードに埋もれる1枚に過ぎなかったので,あまり第一印象は良くなかった.
02年のフジでのステージはオーディエンスを自ら煽らないと盛り上げれないパフォーマンスで,単純に聴いているだけで惹きつけてしまえる何かがないようにも感じられた.
しかし,03年の前作『Radio JXL』が「デラックス」な2枚(2枚組でした)で,聴いていて楽しい出来に仕上がっていて,俄然興味が出てきた.
で,本作は時にノーマン・クックのように楽しませることに力点を置いた楽曲から,トレント・レズナーにも通じるような繊細で壊れそうな楽曲までを行き来し,しかもそれらが自然につながっている,という聴き応えのある1枚になっている.
おまけDVDは年代順にヴィデオがまとめられているので,その進化みたいなものを感じることができる.
そんなわけで,俄然楽しみになってきたJUNKIE XLの今後に期待したい.