カバー集とはいうのは、謙遜であろうか。オリジナルアルバムと考えていい。
1曲目の「アー・ユー・エクスペリアンス」から完全に曲はパティのものになっている。まるで別の曲。「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」なんていう驚きの曲も入っているが、これも、元の曲と肩を並べるくらい素晴らしい出来である。全ての曲は解体され、パティの鋭い感性で曲中の最もロックなるものを抽出され、新たに構築しなおされている。
アメリカン、ブリティッシュ、60S、70Sと幅広い選曲となっているが、好きな曲を選んだと言うより、彼女が今最も表現したい事を表す曲を選んだものだろう。パティの懐メロソング集では決して無い。
パティはまだロックしているのである。音楽を聴いて身震いを憶えるなんてここ何十年も何百年も無かった。
ちなみに私は、日本盤を買ったが、歌詞も記載されておらず(パティの意向らしい。一曲一曲にパティのコメントがある)、もちろん対訳も無い。お高い日本盤を買うより輸入盤で良かったかなとも思っている。ご参考に。