「狂三」と書いて「くるみ」と読みます。何度見ても「きょうぞう」と読んでしまいますが「くるみ」です。
基本、「キャラ萌え作品」といえるのですが、今回は少し旗色が違いました。
1巻、2巻とコミカルに続いた物語は3巻にきて、アホっぽい場面は残しつつも少々シリアスな場面が多くなっています。
物語は今回のメインヒロイン、狂三(くるみ)が突然学校に転入してくる所から始まります。
それまで登場した精霊たちと違い初めから社会性を持って登場してくるのですが、何故か初めから主人公の士道に対する好感度はMAX。
さらに士道の実妹を名乗る真那という少女まで現れ、狂三との浅からぬ因縁を匂わせます。
そして狂三がその本性を現した時、物語はクライマックスを迎えます。
狂三はそれまでの精霊とは比べ物にならない位「悪いやつ」っぽく描かれていますが、この作者の書く作品の性格からして、恐らく違うのでしょう。違うと思います。違うんじゃないかな。……違うといいなあ。
今回特筆すべきは、「悪い精霊」である狂三が登場する事で、1巻、2巻では謎となっていた秘密の片鱗が垣間見える事ですね。
このシリーズ、お約束なバカっぽい描写が多い割には裏の設定は真面目に作られていそうです。
しかし悔しいのは、前巻であんなに健気な描写をされていた四糸乃が物語にほとんど絡まず、序盤しか出てこなかった事。
この作者のファンでこの作品の物語全体のノリは好きなので☆5つを付けざるを得ないのですが……
ぐぬぬ、四糸乃は次回活躍してくれると信じて待ってます。
余談ですが、精霊に係わる人の名前に数字が入ってますね。
十香、四糸乃、狂三、鳶一、五河。
登場人物を1から10までの数字と考えると、この後登場するのは残り5人??
士道の「士」も「十、一」の組み合わせ、令音の「令」も「零」と考える事が出来なくも無いですが、そこまでは考えすぎかな?