まさにこのキーワードがしっくりと来る作品でしょう。
人捨てのその後を描いた作品なのですが
老いてもなお、人間の感情というものは
むき出しというものです。
そしてそれがクマの来襲によりより深いものになります。
そして、共同体にありがちな派閥の存在。
その途中で起こるある事件により
人々がだんだんと減っていきます。
そしてそこにはちょっとしたミステリーも
含まれています。
もちろん見所は
主人公のカユが残り少なくなった
デンデラを抜け、
もう戻ることはできない決死行へと
出て行く場面でしょう。
それは老齢の最後の炎のごとく
神秘的に映りました。
どうなったかは描かれてはいませんが
それは読者の私たちが描くべきでしょう。
人を選ぶ作品ですが
悪くはありませんでした。