この映画の原題は「Miss Congeniality(相性、性分のあうこと、転じて...)」である。ラスト(チョット感動!)でサンドラがもらうあるものを指しているが、あまりなじみのないこの単語を使わずに邦題は「デンジャラス・ビューティー」とした。デキの悪い邦題は映画の評価を下げ、不満に思うことがあるが、この「デンジャラス・ビューティー」は邦題としては結構上出来の部類に入ると思う(映画が楽しかったのでそう思うかも知れない)。
ブスなFBI捜査官が、ミスコン潜入捜査のために美しく変身する。現代版のマイフェアレディともいえるが、完璧にレディに変身するのではなく、はき慣れない15cmヒールに何度もつまずいたり、相変わらず笑うときに鼻をブヒブヒ鳴らしたり、随所にサンドラの楽しい一面を見せてくれる(チロル娘はチャーリーズエンジェルのパクり?っぽいけど、キュートでgood!)。
元々サンドラ以上の美人を脇役で揃えることは無理で、顔だけならサンドラが優勝間違いなしだと思うが、ミスコンは性格や知性など顔以外(スタイルではけっこう苦戦していた(笑))も審査対象となる。すばらしいレディたちとのふれあいからサンドラのアンチ・ミスコン意識が、最後には彼女たちの理解へと変わる。
サンドラとレディたちが対照的に描かれる。フェミニズムは女性の地位を向上させたが、今でも優しさや控えめな心遣いが女性の美徳の一部なのは間違いない。深窓の令嬢たちが「女性は守ってあげるもの」というナイト精神を再認識させてくれる。