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デリダ論―『グラマトロジーについて』英訳版序文 (平凡社ライブラリー (524))
 
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デリダ論―『グラマトロジーについて』英訳版序文 (平凡社ライブラリー (524)) [新書]

G.C.スピヴァク , 田尻 芳樹
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,155 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

フェミニズムとポストコロニアリズムの交差点から現代社会に鋭く介入し続ける著者が、ニーチェ、フロイト、ハイデガーらを通してデリダの思想を自在に論じたデビュー作。

内容(「MARC」データベースより)

デリダ「グラマトロジーについて」英訳版に付けた「翻訳者の序文」の全訳。ニーチェ、フロイト、ハイデガーらを通してデリダの思想を自在に論じ、批評家として脚光を浴びた著者渾身のデビュー作。

登録情報

  • 新書: 251ページ
  • 出版社: 平凡社 (2005/01)
  • ISBN-10: 4582765246
  • ISBN-13: 978-4582765243
  • 発売日: 2005/01
  • 商品の寸法: 15.6 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 90,301位 (本のベストセラーを見る)
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16 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
デリダは「声と現象」を読んで、マルクス以来の緻密な論理展開に魅了させられました。次に「グラマトロジーについて」を読みかけ、途中この本を何の予備知識もなく、読みました。これはニーチェ以後の西欧思想を理解するには最高の書です。昔かじりかけだった、ニーチェもフロイトもハイデガーも、ラカンら構造主義もみんな目からウロコでした。人の考えを理解することには、その理解の度合いというものがある。同じ本を人それぞれが読んで理解する場合、そのそれぞれが同じかというと、どうもそうでないみたいですね。カントでもヘーゲルでも、思考する深さというものは、やはり、すごい。スピヴァクはどのレベルの深さかは分かりませんが、ニーチェ以後を理解するのに、これほど簡潔で分かりやすい書はないと思います。西欧ロゴスの限界をギリギリのところで、ロゴスによって理解させてくれます。
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27 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
認識論的切断 2005/3/28
形式:新書
訳者の訳者も付記するように、日本の文学界・思想界にとっては取り返しのつかない遅れなのかもしれない。「脱構築」というそれ自身定義を拒む運動の源流として最近の急逝にも関わらず、いやそのために却ってその重要性を増しつつあるデリダ。その彼を紹介するだけでなく、吟味し、兆候的読みを施すことによって、その可能性の中心を見定めようとするスピヴァク。今やバトラーと並んで、デリダの批判的後継者の急先鋒となったスピヴァクのこの伝説的序文は、デリダの多義性を差延=反復する一流の修辞を駆使しながら、本文を乗っ取らんとする。ハイデッガーの実存主義やソシュールの記号論、構造主義の面々を経由しながら、「脱構築」の外延=定義ではなく、その内包=問題設定へと意識を集中させるこの序は、外的なものに留まりながらも必要であるというアポリア、「代補」の概念を行為遂行的に演じて見せる。このメタ批評的「序論」は、近年、ほとんどdead metaphorと化した観のある「脱構築」という概念を、もう一度考え直す好機を提供しているのかもしれない。そしてこの翻訳の遅れもまた、デリダの思想の差異化された遅延としてデリダ主義に毒された観衆に供されているのかもしれない。ラカンがフロイトに立ち返ったように。アルチュセールがマルクスに立ち返ったように。
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34 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
名前が難しい 2005/3/28
形式:新書
ポール・ド・マンの弟子であるスピヴァクがデリダの『グラマトロジーについて』を英訳した際に、冒頭に書いた解説文の邦訳。

どうせなら本文も併せて文庫化して欲しかったですが(その場合はフランス語原文の英訳の和訳になるのか?)、まあ無理でしょうね。何となく、フッサールの『幾何学の起源』にデリダが長大な序文を書いたのを思いだします。

当時のアメリカでは(もちろん日本でも)、まだデリダの存在はごく一部にしか知られていませんでした。その意味でデリダ論としてはかなり初期の部類に入りますが、出来はかなりのものです。一冊の書物として立派に成立するレベルでしょう。ただ、デリダに負けず劣らず難解な気もしますが…。

テクストとの「戯れ」に終始した感のある師匠のド・マンと違い、政治的批判にしっかりコミットする辺りが彼女(ガヤトリ・スピヴァクという名前からは想像できませんが女性です。ってこんなこと書くと本人から怒られるんだろうな。「ファルス中心主義!」って)がひと味違うところでしょうか。
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