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デリダ―なぜ「脱‐構築」は正義なのか (シリーズ・哲学のエッセンス)
 
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デリダ―なぜ「脱‐構築」は正義なのか (シリーズ・哲学のエッセンス) [単行本]

斎藤 慶典
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,050 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

世界が現象する瞬間へ!すべてが痕跡であり「読み」によって現象するのなら、そのつどの「読み」の正しさは、どこに求められるのか?デリダの世界認識の深奥に迫る野心的試み。

内容(「MARC」データベースより)

すべてが痕跡であり「読み」によって現象するのなら、そのつどの「読み」の正しさは、どこに求められるのか-。ジャック・デリダの世界認識の深奥に迫る野心的試み。デリダ小伝や彼の著作案内も収録。

登録情報

  • 単行本: 126ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2006/09)
  • ISBN-10: 4140093358
  • ISBN-13: 978-4140093351
  • 発売日: 2006/09
  • 商品の寸法: 18 x 13 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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30 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:単行本
デリダの「脱構築」概念と正面から格闘した名著。やや重い文体ながら、粘り強い思索によってジリジリと対象に肉薄してゆく斉藤氏ならではの、掘りの深い本だ。初期の「エクリチュール」や「差延」という概念から、後期の「贈与」「正義」論まで、「脱構築」という一貫した視点から読み解く。本書の優れたところは、なぜ脱構築が「良いこと」=「正義」なのかという疑問に答えている点にある。そもそも脱構築を繰り広げることは、際限のない相対主義に陥ることではないのか? いや、そうではないのだ。重要な出発点は、世界が現象することは、同時に「本体が隠れる」ことであり、我々に与えられているものは、自我も含めてすべて「本体がもたらした痕跡」だという根本把握にある。

しかし我々は「痕跡」の「繰り返し」の中に「同一性」を読み取ってしまうので、「本体が秘匿される」こと自体が隠蔽されて、現象(=痕跡)を本体と取り違えてしまう。その結果、「偽の本体」を有難く拝受する受動性の内に閉じ込められ、根源的な自由を見失ってしまう。たとえば我々は、法(則)を実体化して、それを単に個別的状況に適用しているだけと思いがちだ。しかし、裁判官が法を参照しながら個別事例に判決を下すとき、それは法そのものをそのつど創造している。書かれた法という「痕跡」を、様々に多様な事件において「別の仕方で現象する」痕跡に「読み替える」ことによって、「正義それ自身の秘匿性」を守りながら、正義に関わっている。つまり裁判官は、つねに法という「痕跡」を脱構築するからこそ、正義に関われるのだ。斉藤氏によれば、これこそ、脱構築が根源的自由そのものであり、正義であり、良きものである理由なのである。
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18 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
読みにくい 2007/10/23
By route
形式:単行本
著者のデリダ理解は深いと思われるが、それがうまく伝わって来ない。
手紙調だし、不精確な例えや蛇足が目立つ。
というより、親切丁寧に伝えようという気がないのかもしれない。
デリダの入門書にはそういう著者が多い。
それはデリダの哲学にとって本質的なことかも知れないが、入門書くらいもっとサービスしてくれても良いと思う。
すでにデリダを分かっている人が復習するための本。
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11 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
著者の現象学解釈はとても素晴らしいもので、「現実」というものを考えるときには非常に有用である。本書も薄い本だが、著者の個性がよく出ている。この人の書いた本はどれも、フッサールとかレヴィナスとかデリダとかの言っていることを概観するにはあまり役立たないかもしれないが、読んでいるうちにどんどん引き込まれていってしまう。

本書は小さいながらも「脱構築」について原理的な解説を施している優れた本。この本からデリダへと足を伸ばしてみるのもよいが、個人的には著者の他の本を一読されることも薦めたい。
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