劇場版を観て、興味はもてても話についていけなかった人は、必ず見た方が良い作品。
確か1988年にアメリカのSci-Fiチャンネル放送用に編集された物で、本来の作劇の流れを
感じられる個人的には傑作だと思います。TOTO(作曲:Dペイチ)の音楽もその造りに沿って
見事に劇伴音楽として機能し、いかにもハリウッド映画型のミョージックトラックに昇華。
Dリンチ監督は冒頭の舞台説明の絵が気に入らず、自分の名前を外させたそうだが、
それは正直どうでもいい。普通にレトロフューチャーな小説の挿絵的な絵柄ですから。
新たに日の目を見た映像は多く、アラキスでアトレイデス公爵たちが半フレーメンの
カインズ博士と盟約を果たす、ガーニーがビザンチン楽器バリセットを弾いたシーンや、
アラキスで生命の水を作る過程でサンドワームの幼生が、地下で飼われているシーン、
アトレイデス家の利権を証明するのに必要な、家紋印章を巡るいくつかのシーン等が特に
印象的でした。感動しましたね。
この作品で一つ残念な点は、TV用なのでシネスコサイズではないことと、画質が
劇場版に比べてかなり落ちていることで、その辺にこだわる人は向いてないかもですが、
それを補ってあまりある「砂の惑星」映像作品の決定版だと思います。
私にはアメリカ/イタリア合作版の方は、これのお蔭で存在がカスんでしまいます。