ベックは、部族のものではなかった。母親は原野で彼女を産み落とし、雨の中、砦の門までたどり着き、彼女を残し、息絶えたのだ。そして、彼女は、彼女の泣声を聞きつけた老戦士ゴールに拾われ、魔力を見出され、部族のプリーステスであるバンバに育てられることになった。遊び、働いて、魔術の使い方を習う、そんな日々が過ぎ...悪魔がやってきた。襲ってくる悪魔を退けることに精一杯の砦に、不思議な少年が訪れ、ベックは、仲間と共に旅に出ることになる...
今回は、また新たな主人公です。少女「ベック」はプリーストスで魔術が使えます。しかし、師のバンバが悪魔との戦いで死んでしまい、修行は途中のままです。毎晩のように襲い来る悪魔、そして、その中を突っ切っての旅。プリーストスとしての直感に従ったとはいえ、恐ろしくないはずはありません。自分の出生の謎を知りたいということもあるでしょうが、潔い決断というほかありません。「定められている」と彼女は信じていました。そして、その信念に基づいた彼女の運命は...後は読んで確かめてください。