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デミアン (岩波文庫)
 
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デミアン (岩波文庫) [文庫]

ヘルマン ヘッセ , Hermann Hesse , 実吉 捷郎
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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「デミアン」は、語り手の青年ジンクレエルの自己探求の物語だ。

父母のちいさな「正しい世界」の外側をかいま見る少年時代、既成の価値観を受容できずに荒れ、自分の感性をたよりに理想を追い求め、時には人、とりわけ自分を傷つけながらも自分の内面を見詰め直す青年時代。そして、ついにありのままでかけがえのない自己をみいだしたときに体全体にみなぎるパワーと歓喜。少年期のにおいたつような追憶、嵐のような青年期の放蕩と混乱、霊的な初恋などの描写はヘッセ独特の叙情的なもの。実吉氏の典雅な訳文がひかる。

さらに、この作品は隠れた真実や無意識の願望の「謎かけ」や「暗示」に満ちていて、読者を否応なく引きつける。ヘッセは作品発表当時まだ目新しいものであった心理学の手法をよく咀嚼(そしゃく)し取り入れている。

既成価値や世間への違和感、自分は特別な存在であるという自意識、一方で密かに自分をさいなむ劣等感や罪悪感。人生の混迷期を乗り越えたヘッセが、この普遍的な青年の内面を渾身の力をこめて掘り下げるとき、読者はゆさぶられるような衝撃と共感を覚えるだろう。

心理学的な「解釈」をするなら、超自然的な雰囲気をたたえ、ジンクレエルを導く謎の青年デミアンはジンクレエルのアルター・エゴ(alter ego)であろうし、結末でジンクレエルが瀕死に陥るのはデミアン=分身との同一化を果たし、本来の自己として再生するためのいわば必然的なプロセスでなのであろう。

しかし、自分の中に静かに脈動する生命力が「本来の自己」という形を得たとき、人はこのいのちという奇跡を、何も恐れることなく十二分に「生ききる」パワーを得るのだ、というメッセージは、余分な知識なしでも十分受けとめられる。自己探求のさなかにある「青年」に、何度も読み返してほしい1冊である。(小野ヒデコ)

内容(「BOOK」データベースより)

デミアンは、夢想的でありながら現実的な意志をいだき、輝く星のような霊気と秘めた生気とをもっている謎めいた青年像である。「人間の使命はおのれにもどることだ」という命題を展開したこの小説は、第1次大戦直後の精神の危機を脱したヘッセ(1877‐1962)が、世界とおのれ自身の転換期にうちたてたみごとな記念碑ともいうべき作品である。

登録情報

  • 文庫: 227ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改版 (1959/4/5)
  • ISBN-10: 4003243552
  • ISBN-13: 978-4003243558
  • 発売日: 1959/4/5
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
中学生のとき、初めて手にとったヘッセの小説がこれである。
その時受けた衝撃といったら…高校入試の面接試験で、この小説について熱く語ったほどである。
その後、ヘッセの代表作品を読んでみたが、この作品ほど内的で、深くて、重い作品はないのではないだろうか?
その深化の流れに乗って、自分という存在をもう一度見つめなおす機会をあたえてくれる、貴重な一冊である。
ちなみにこの作品が好きな方は、「荒野の狼」も読んではいかがだろうか。
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
デミアン 2004/4/3
デミアンに恋してしまいました。青年に独特の硬質な精神と憧れを持ちながら、老成した洞察心や包容力を兼ね備えた不思議で魅力的な人物像です。人間の内面の複雑さ、「生きる」ということの重み、そして自分が自分らしく生きていくことの意味…。ドイツ文学を代表するヘッセの精神的体験から紡ぎ出された、真摯で美しい作品です。日常生活を送る中で日々の雑事にまぎれて忘れ去られてしまいがちな、自分自身を見つめる時間を持つことができます。自分の本質を探るきっかけとなるかもしれません。小説としてのおもしろさに加えて哲学的な要素も多分に含む、私の一押しの文学作品です。
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By JurupariJuok@July 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー
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この岩波版は1959年の翻訳だが、新潮の高橋氏の訳(1951年の翻訳)よりすごく読みやすい。

高橋氏の訳をまず20pぐらい読んでみて、難しいなあと思ったらこちらの岩波版を手に取ってほしい
かなり内容がスルスル入ってくると思う。

ただ訳を簡単にしすぎたり、文章が冗長になったりしてる部分もあったり雑な部分も時々見られる。そういう部分は高橋氏の訳も参考にして読んだ(結局2つとも買ってしまった!)。

あと平仮名の部分が異常に多い。
「えいきょう力」とか「さいちゅう」、「せっとう」とかなぜこんな平仮名なんだ(笑)!って思うところもあり、もう少し洗練してほしいなあと思う。(そろそろ改版を出してほしい)

しかし全体的には新潮文庫より読みやすいと思うのでおすすめ。
内容はかなり突飛で幻想的なシーンも出てくるが、主人公シンクレールの10歳〜20歳ぐらいに至るまでの「青年の苦悩」が車輪の下よりも緻密に描かれてる(特に前半から中盤までがかなり素晴らしい!)。

若い時に読んでおきたい「世界の名著」

※追記
2009年4月に改版が出てたらしい。気付かなかった。全部見比べたわけじゃないけど、若干ひらがなの部分が修正されてる?。まあ何にしろ文字の大きさがかなり見やすくなってるので、今から買う人は2009年4月以降のバージョンをおすすめする。
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最近のカスタマーレビュー
翻訳が読みにくい
2009年改版後のものを購入しましたが、しょっちゅう出てくる平仮名と拙い日本語が気になって読みにくかったです。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: ponpon
翻訳 最悪。
この本は、おすすめしません。翻訳が、最!悪!です。素人がまんま訳したかのような、意味の分かりにくい文章を平気で書いてるし、漢字変換すればいいところをひらがなにして... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: just a thinker
バイブルのひとつ。自分本来の姿を探求し、実践していく難しさ。
... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: sunny
ニーチェの模倣作品だが、おもしろい作品だ。
ニーチェの思想を模倣しているから、ニーチェの哲学をしっている人間にはつまらないかもしれない。ただ、文学作品としての完成度は高い。しかし、私としてはデミアンはニーチ... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: 名無しさん
岩波文庫で読むべき
新潮文庫は高橋健二という方がすべて翻訳していますが、私には全く合わなかった。新潮文庫で「デミアン」を読んだ時は、軽い小説としか思えず、何を言っているのか分からなか... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: nakamo
ただただ狂おしい・・・
10代の頃読み、読み終わった直後の3日ぐらいは様子がおかしくなった程影響を受けました。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/3 投稿者: URA
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投稿日: 2008/8/30 投稿者: cpu
ぼんやりとしたものが形を持つとき
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投稿日: 2008/8/29 投稿者: ちぇろこ
人間の本質を
学校の教科書にヘッセの作品が載っており、興味を持ったのが始まりです。初めは有名な車輪の下を読むつもりだったのですが、内容を見てみるとこちらのほうが面白そうだったの... 続きを読む
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大人になればまったくどうでもいいような小さな嘘がおおきな恐怖心へ。... 続きを読む
投稿日: 2006/6/25 投稿者: MK
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