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デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか
 
 

デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか [単行本]

グレッグ・クライツァー , 竹迫 仁子
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

From Publishers Weekly

まいた種子は刈り取らなければならない、というわけだ。健康と肥満についての第一人者であるジャーナリストのクリツァーによると、アメリカでは30年ほど前にトウモロコシ栽培が盛んになったという。アメリカ国民に「欲しいと思ったときに欲しいものを」手に入れさせるために、アール・バッツ農務長官は貿易と栽培の規制を撤廃して、アメリカの食料の価格を下げることにした。その結果、安いトウモロコシがどっさり出回り、日本の科学者が「高果糖コーンシロップ」なる安価な甘味料を開発した。この甘味料は食品をおいしそうな見かけにし、同時に風味も加えられるため、たちまちパンや清涼飲料水など、あらゆるものに使われるようになった。これが脂肪蓄積を誘発するらしいことを専門家は無視した。

クリツァーは、ハーパーズ・マガジン誌の特集から生まれた、彼にとって最初の本にあたるこの啓発書で、大量のコーンシロップ(と、これまた安いラード状のパーム油)が、品質や良心を無視して超特大サイズの「バリューセット」を売りつけるファストフードの販売戦略と出合ったときに、何が起きたのかを詳細に述べている。アメリカの軍医総監は肥満は疫病であると宣言している。今やアメリカ人の約61%が標準体重以上で、20%が肥満だ。目下、2型糖尿病(脂肪と関係がある)は子どもの間ですら爆発的に増えている。著者は太り過ぎからくる体の不調をわかりやすく解説し、意識の低さのために、とりわけ貧困層がどのように肥満に陥っていくかを描く。

本書は肥満を防ぐための良き第一歩だ。著者は一般読者のために豊富なデータを示しながら、状況がいかに緊急のものであるかを生き生きと伝え、私たちがスーパーマーケットの清涼飲料水の棚のそばを通るときに思い出さずにはいられない話を教えてくれる。この本は幅広い読者をつかむだろう。
Copyright 2002 Reed Business Information, Inc.
--このレビューは、同タイトルのハードカバーのレビューから転載されています。

内容(「BOOK」データベースより)

人口の60%以上が肥満の国アメリカ。こんなアメリカに誰がしたのか?あらゆる側面―階層、政治、文化、そして経済に踏み込み、アメリカが世界的な肥満国となったワケを解明。代謝異常の原因である安価なパーム油と果糖の問題。カロリー摂取量と運動量の関係やダイエット法の嘘。多くの家庭にはびこる誤った知識や子どもの糖尿病の増加。さらには肥満と余暇、流行、宗教との関係も独自の視点で分析。「流行性肥満症」が人間、とくに幼い子どもの命を犠牲にしている恐ろしい現実を描き出していく―。

登録情報

  • 単行本: 261ページ
  • 出版社: バジリコ (2003/6/25)
  • ISBN-10: 490178420X
  • ISBN-13: 978-4901784207
  • 発売日: 2003/6/25
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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34 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 訳者のセンスとユーモラスな表紙が裏目?, 2005/9/11
By 
daepodong (DPRK) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか (単行本)
 原題は"Fat Land"、これを「デブの帝国」と訳した訳者のセンスが光る、と読了後わたくしは感じた。しかし、「もっと軽い本かと思ったのに・・」というレビュアーの方もいらっしゃることを考えると、この訳者のセンスとユーモラスな表紙は、却って逆効果なのかもしれない。
 内容は至ってまじめである。この本は、アメリカの肥満の原因をさまざまに探りつつ、最大の原因は、アメリカの新自由主義にあることを鋭く指摘している。
 もちろん、もともとアングロサクソンが食文化に対して世界で最も関心の低い人種であることがこの現象に関係しているとは考えられる。イギリスの給食には牛乳ではなくコーラが出てくるという。最近、カリスマシェフとして有名なジェレミー・オリバー氏がそれはよくない、とコメントして、見直しの動きが出ているとか。
 ファースト・フードと学校との癒着が脂質中心の食生活習慣を子供に植え付けることになっている、という指摘は、暗澹たる気持ちにさせられる。資本主義の論理を食に関して100%受け入れるということは、飽和脂肪酸100%に近く、精製に問題のある化学的処理を必要とするパーム油の広い使用にも関連している。
 食に対する関心、興味は、豊かな食生活に繋がるだけではなく、健康増進・維持についても重要な役割を果たしていることが改めて納得される。そして、食を大事にしようという発想は、効率やコストを第一に考える新自由主義とは調和しないのである。食に対して保守的であること(さまざまな地域の料理に興味を抱くこと、とは異なる意味で)は、伝統文化に対する尊重や擁護と同様、われわれにとって必要かつ誇るべき態度ではないだろうか。
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20 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 まじめなレポート, 2005/11/13
レビュー対象商品: デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか (単行本)
表紙とタイトルがポップですが、かなり内容は詳しいリサーチを元に記されています。
モーガン・スパーロック著「食べるな危険!!」のように、ふざけた偏向内容ではないので、政策、経済まで絡んだアメリカの肥満問題を知りたい方にはこちらの方がおすすめです。
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31 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 デブは根が深い, 2003/7/5
レビュー対象商品: デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか (単行本)
カバーの軽い印象とは違って、肥満大国となった原因を多視野で説明している。
マックのセットメニュー誕生から始まり、社会構造に依って出来上がった食品事情etc。どれも興味深い。
日本においてダイエットブームは相変わらず盛況で、その手のグッズ、本、食品など次々と発売されているけど、私の周りでは効果があった人は少ない。

かくいう私の子供も肥満気味でこの本に書かれていることには心当たりがあり、まずは生活を取り巻いている食品事情を知ることからはじめねば。と痛感しました。
読んだ時、不祥事続きの食品メーカーに読んでもらいたい。
と思ったが消費者側としてもより良い食品事情を築くために合理主義が陥り易いミスのパターンを知った方いいと思う。

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