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29 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
唖然とさせられる官僚機構,
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レビュー対象商品: デフレ不況 日本銀行の大罪 (単行本)
日本経済の病巣が日銀にあることを明確にした本です。日銀の政策が誤りを繰り返してきたことを具体的に指摘されています。 ただそのこと自身よりも驚くべきことは、例えば「日銀は長期国債を大量に買い取るべき」と批判した内部の研究者は異動によりコインや紙幣を洗浄する係員にされ、全身粉塵まみれで働かされていたり、全く全近代的な組織運営を日銀がしているとの記述です。組織論理に対し絶対忠誠を要求し、対外的には敗退を転進と呼ぶような精神構造の今の日銀に似た組織といえば旧日本陸軍位でしょうか。 日本の経済の先行きを案じる方には是非一読を勧めたい。
53 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本経済の元凶を読み解くアカデミックかつ痛快な経済書,
By 主藤 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: デフレ不況 日本銀行の大罪 (単行本)
昨年2009年11月、菅直人副総理の「デフレ宣言」にある種の衝撃を受けたのは私だけではないと思う。 「不況はまだ続いている」 国民へ、ではなく、日銀への強烈なメッセージ。 我々は、高校の政経の授業や大学の経済学の講義で、 あれだけ中央銀行の三機能と役割 (・金融市場が円滑に機能し経済の発展と調和を取る。 ・取通貨量の調整を通じ景気の変動を緩和、物価の安定 を図る。)が重要であることを学んだ筈だ。 しかしなぜ、実際の日本の政治経済の中や新聞報道では 政府の財政依存による景気対策はあっても、 日本銀行の金融政策の動きが見られないのか。 民間金融機関が国債を買えないなら日銀ができるはずだ。 アカデミックな経済学と実体経済は異なるのか、 と考える人も多いだろう。 しかし経済学部行っても役に立たない(立たなかった)、 と思うのは早合点。この本で日本経済の謎が解ける。 丁寧な用語の解説とデータ記載、日銀の金融政策と戦後史 記載がされ、いつの間にか作られていた、 我々の中にある「既成概念」を打ち砕かせられる。 また、経済学者らしく科学的に展開する記述の中に 時折見せる著者の皮肉たっぷりの表現にも触れ、 ニンマリと笑ってしまう。これが楽しい。 著者の魅力の一つだろう。 大学生の経済学の副読本にも最適。 国会議員の方に是非一読して頂きたいものだ。
10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
リフレ派経済学者は先見の明あり,
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レビュー対象商品: デフレ不況 日本銀行の大罪 (単行本)
著者を含むリフレ派経済学者が発言し続けてきたおかげで、デフレはマクロ経済政策で対処すべきものという認識が、やっと(!)一般的に共有されてきたようだ。日銀も2010年10月に白川総裁が名付けたところの「包括的」緩和政策なるものを発表した。内容は著者が本書で提案している処方箋の一部が含まれている。5兆円の基金を創設して社債やJ-REIT等を含む多様な金融資産の買入れを行なう、中長期的に1%前後のインフレを目標とする(時間軸効果)といったところが骨子。5兆円で十分か、1%前後という目標は妥当か、といった議論ももちろんあるだろうが、一歩前進には違いない。その結果、円高には歯止めがかかり株式市場も回復を始めている。本書を含むリフレ派の先見の明はあきらかだろう。ただ、日銀の当事者意識の無さは相変らず絶望的ですらある。白川総裁が日銀を世界の中央銀行の「フロントランナー」と呼ぶのは笑止千万。12月11日付け日経新聞のインタヴューでは、デフレ長期化の原因について「過去十数年の趨勢的な成長率の低下にある」と指摘、労働力人口の拡大や生産性の引き上げといった「実体的な問題に取り組まない限り、成長期待は生まれず、デフレも是正されない」と強調している。つまり日銀の責任ではまったくない、と言いたいのだ。
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