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デフレ下の日本経済と金融政策―中原伸之・日銀審議委員講演録
 
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デフレ下の日本経済と金融政策―中原伸之・日銀審議委員講演録 [単行本]

中原 伸之
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商品の説明

日経BP企画

デフレ下の日本経済と金融政策 中原伸之・日銀審議委員講演録
著者は日銀政策委員会の前審議委員。9人いるメンバーの中で金融緩和に最も積極的な立場を取ってきたことで知られる。本書は政財界を対象とした研究会、勉強会などでの講演内容を再録したもの。

 就任から4年たつが、著者の主張、姿勢は当初から一貫している。まず、景気の見通しについて常に厳しい認識を示してきた。企業が抱える設備、雇用、債務という「3つの過剰」が、景気に対する下方圧力として大きく影響するとの見方だ。近年は「デフレスパイラルの初期段階に入っている」と、一層厳しい景気判断に傾いている。

 日銀が取るべき施策としては、「物価目標つきマネタリーベース・ターゲティング」を提案してきた。生鮮食品を除いた消費者物価指数の上昇率を前年同期比0.5〜2.0%増程度の目標に定めるインフレーション・ターゲティングと、マネタリーベースの伸び率を同10%増程度に引き上げる量的緩和を組み合わせて行おうというもの。その骨子は、2001年3月から始まった日銀の量的緩和策で採用された。

 デフレ脱却、不良債権処理、企業の活力回復など課題は多いが、日銀の能力をフルに活用すれば、2003年プラスマイナス1年の間に日本経済は回復するだろうとの見通しも示す。


(日経ビジネス 2002/05/06 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

出版社/著者からの内容紹介

中原伸之氏は日銀審議委員として積極的な金融政策の必要性を訴え続け、大いに注目されている。本邦初公開となる講演も含めて、在任期間中の全発言を収録。

登録情報

  • 単行本: 207ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2002/03)
  • ISBN-10: 4492393714
  • ISBN-13: 978-4492393710
  • 発売日: 2002/03
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 662,201位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
 2003年の2月、福井俊彦氏が日本銀行総裁に就任した。その2,3ヶ月前には次期総裁候補として福井氏と共に中原氏も挙がっていたことを憶えている人も多いだろう。何故名前が挙がったかといえば、かつて1998年ー2002年に日本銀行の政策審議委員を努め、その間にハト派の金融政策を一貫して主張してきたからに他ならない。デフレ克服として金融政策を重視するのならば、ハト派の中原氏が総裁候補に挙がったのも当然のことだろう。

 「速水日銀」の5年間では「ゼロ金利政策」や「量的緩和」「インフレ・ターゲット」などのこれまでの日銀史上に前例のない政策が議論され、そのうちの前者2つが導入されたが、本書を読むとこれら一連の政策を主張し続けたのが他ならぬ中原氏だったということが分かる。しかも、これらの政策は当初総裁や日銀幹部が強く否定的だったのに、結局は導入されているのだ。審議委員会で総裁案には常に反対票を投じていた中原氏の粘り強さの賜物だろう。 

 少なくとも速水氏自身は在任中何一つまともな政策を論じる事が出来なかった。上に上げた在任中の打ち出された政策は、断じて速水氏の功績ではなく偏に中原氏のものである。要するに速水氏の「実績」は絶無だったのだ。それどころか「円安売国論」「中国発デレフ」「良いデフレ論」を唱えるなど、全く中央銀行総裁としての資質を疑わしめるのに十分なお粗末さだった。この点は岩田規久男『デフレの経済学』でも指摘されている。(ちなみに同氏の『ゼロ金利の経済学』の併読も薦める)

 速水日銀への評価として、次のような至極真っ当な意見がある。

 「日銀の金融政策の透明性は十分だ。議事録を読んで、一人の委員の意見を除いて、他はジャンクである事が分かった」

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