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761 人中、601人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
疑問の多い本,
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レビュー対象商品: デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21) (新書)
著名なブロガーの方が推薦されていたので読んでみました。結論から言うと、いろいろと疑問の多い本です。 とくに大きな問題なのは、以下の3点です。 まず第一に、人口の波がデフレの真因であるとするなら、日本と同じ高齢化問題を抱える国は、日本同様に長期デフレに悩まされているはずです。 しかし、ドイツにせよイタリアにせよ、日本のような長期デフレ現象は全く生じていません。著者の説明によれば、人口の波によるデフレはちょっとやそっとの景気対策では改善できないはずですから、こうした諸外国のケースへの説明が必要でしょう。 第二の問題点ですが、著者は、団塊世代が退職するのに伴う労働人口減少に対して、女性の社会進出で対応せよ説きます。 女性の社会進出自体は大賛成ですが、著者の議論の立て方は「オークンの法則」に反しているのではないでしょうか。オークンの法則とは、実質GDP成長率と失業率との間に負の相関関係があるというもの。あっさり言うなら、成長率が下がると失業率が上がるということで、これは我々の日常的な感覚にもぴったりくるものでしょう。 つまり、デフレ下では失業率が高止まりするのですが、にもかかわらず、人口の波デフレだから労働人口の減少を食い止めよという処方箋は、理解に苦しみます。失業率が高止まりしている状況で、そこへ新規労働者を大量導入すればどうなるかは、言うまでもありません。 第3の問題点は、日本人の持つ莫大な金融資産についてです。 日本人の貯蓄好きが行き過ぎ、需要不足=デフレを招いているのは明らかですが、こうした金融資産の多くは高齢者のもので、著者は、高齢者から若者への所得移転を提唱します。 これ自体は望ましい政策ですが、所得移転がデフレ解消の効果的な処方箋かどうかには、大きな疑問があります。つまり、所得移転を受けた若者が、将来の不安から貯蓄としてためこんでしまえば、結局は同じことになってしまうからです。 この問題は、なぜ不況にもかかわらず日本人は貯蓄ばかりするのかという視点が重要になりますが、著者の議論は、高齢者にはもう欲しいものが無いから若者に金を回せというところで停止してしまっているのです。 以上の3つの問題点から見えてくるのは、著者の金融政策の知識が、かなり偏ったものであるのではないかということです。 金融政策は万能ではありませんが、諸外国の例を見るかぎり、高齢化問題とデフレが直結するような拙劣な事態を招いているのは、先進国の中央銀行の中では日銀だけです。しかし、なぜか本書では、日銀に対する批判は的外れと一刀両断され、それ以上の検討はなされません。 仮に、デフレの大きな要因として人口の波を認めるとしても、金融問題を論じる以上、人口の波デフレへの処方箋として日銀の金融運営が出来ることを全く検討しないというのは、なんらかのバイアスがかかっていると考えざるをえません。 したがって、評価は星2つとさせていただきます。
215 人中、159人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
本当なのだろうか,
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レビュー対象商品: デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21) (新書)
この本については賛否両論あるようだが、生産年齢人口の急激な減少が国内需要の減少、ひいてはデフレの要因になっているというのは、初め私も本当だと思いました。それはリタイアしたら消費が減ると思ったからです。しかし、原田泰『日本はなぜ貧しい人が多いのか』新潮選書の139ページ、図6を見ると1970年に最も消費水準の低かった65歳以上の人々が、どんどん他の年齢階層を抜いて2008年には一番消費水準の高い年齢階層になっているのがわかります。つまり、現在の日本では人々は退職しても消費を低下させないということです(原田氏の本では日本の年金が世界一であることも示されています)。すると、この本の主張もちょっと眉唾なかんじですね。(レビュー訂正しました。申し訳ないです。)
189 人中、139人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
延々と同じ話が続く,
By 海 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21) (新書)
人口の減少が経済成長を阻害するのは当たり前のこと。書かれていることはたったそれだけなのに延々と冗長な話が続く。デフレの原因は金融政策の問題や企業活動の変化や資源価格の高騰やその他もろもろの原因があるはずなのに、 ちょっと短絡的すぎるのではと思ってしまった。「超マクロ展望 世界経済の真実」という優れた本を読んだ後だけにこの落差は大きかった。
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