下巻と合わせて読了後の感想です。
全体的に銃撃戦のシーンは少ない印象で、我らがボブがライフルを握る事無くアクションシーンは要人暗殺の容疑者として新たに登場したレイ・クルーズという人物がもう一人の主人公的な立場で数回担う程度。
もっぱら黒幕は誰か?的な謎解き要素がメインで、今までのような狙撃戦メインの内容を期待すると少し肩透かしをくらいます。
それでもなお、銃撃戦やボブのスナイパーとして培った経験がものを言う様々なシーンは大変楽しめました。
ただ、全編通してボブの「老い」が所々で描かれるのが、極大射程から読み続けてきた身としては非常に寂しく感じられます。
本作の新キャラ、レイ・クルーズも凄腕のスナイパーであり、ひょっとしたらアール・ボブに続く後継者に位置づけられるのでしょうか?
作中で述べられるある事実でその資格もあり、なんだかんだでアール・スワガーシリーズも大変面白かったのでそれもありかなとも思いますが、捜査官役などで“元”凄腕スナイパーとか紹介されてしまうと物悲しくなるので、引退前にもういっちょボブ・ザ・ネイラーとしてスナイパー+ガンマンの華々しい活躍が見たいところです。