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デッドアイ・ディック (ハヤカワ文庫SF)
 
 

デッドアイ・ディック (ハヤカワ文庫SF) [文庫]

カート ヴォネガット , Kurt Vonnegut , 浅倉 久志
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

Rudolf Waltz's principal objection to life was that it was too easy to make horrible mistakes. He was himself to become a double-murderer at the age of twelve - on Mother's Day. This would at least make subsequent mistakes seem fairly trivial. Rudolf's father, Otto Waltz, had in 1910 bought a painting in Vienna from a destitute Adolf Hitler, thereby possibly saving him from starvation for a future generation. He made the further mistake of setting himself up as an artist when he returned from Europe to Midland City, Ohio, where everyone knew Otto couldn't draw for sour apples. He had funds to indulge this grand illusion (in the splendor of a vast converted 'medieval granary' studio, reminiscent of Mount Fujiyama) because his father had made a fortune producing an opium-and-cocaine-laced quack medicine called Saint Elmo's Remedy, popularly known to be 'absolutely harmless unless discontinued'. The Waltz inheritance even stretched to a troupe of black servants, which was just as well since Rudy's mother was as disinclined to look after a home as his 'artist' father was to paint. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

人生にご用心―オハイオ州ミッドランド・シティのドラッグストアで薬剤師をつとめるルディ・ウォールツは、いかにしてデッドアイ・ディック、すなわち必殺射撃人と呼ばれるようになったのか。ルディの父オットーは、いかにして若き画家アドルフ・ヒトラーと親友になったのか…祖国の中性子爆弾によって、やがて滅びる運命にある街で、奇人・変人・普通人たちがコミカルに織りなす人間模様を描く、涙と笑いの感動作。

登録情報

  • 文庫: 330ページ
  • 出版社: 早川書房 (1998/01)
  • ISBN-10: 4150112193
  • ISBN-13: 978-4150112196
  • 発売日: 1998/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ぷく
形式:文庫
「デッドアイ・ディック」の主役は、銃であり、ドラッグであり、
中性子爆弾であり、人々の偏見だ。
これらがたくみに物語の中で影響を及ぼしてくる。
その主役たちの周りで、へんてこなダンスを踊らされているのが
ルディであり、ルディの父であり、母であり、兄であり、
ドウェイン・フーヴァーとその妻だ。
途中途中にさし挟まれるレシピ、これがまたいい。
そして、人生は演劇だ、ときどき台本までもが登場する。

「デッドアイ・ディック」のヴォネガットはとにかく調子がいい。
油が乗っている。職人芸だ。上手い。
翻訳もすこぶる調子がいい。コトバが血肉になっている印象すらある。
あとがきを読めば、どのくらい調子がいいかがさらに伺える。
いいタイミングで訳されたと思う。
このレビューは参考になりましたか?
26 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
少年犯罪が起きる度に、この小説のことを思い出します。
「うっかり人を殺してしまったら、どこまで償えばいいのか」
この小説の主人公は、そういう事件の加害者。
何十年たった後もかかってくる「人殺しってどんな気分?」という
電話を淡々と受けとめてます。
“償い”をメインテーマにすえているわけではないですが、
人の噂も七十五日の後で加害者&家族がどういう人生をおくっていくのか。
なにを感じて生きていくのか。
誠実であるってことが、救いになるのか。
読み終わると、新聞や雑誌の犯罪報道では語られない、
別の視点を得たような気がしました。
主人公の父親の設定もそうですが、いわゆる世間からは非難される
なにかである人たちの心うちみたいなものが、たっぷり描かれてます。

ヴォネガットのいいところは、そういう深刻な話を、
笑いたっぷりに読ませてくれるところ。
まさに、人生何が起こるかわからない。
でも、他人のことだから、笑えるって感じです。

このレビューは参考になりましたか?
形式:文庫|Amazonが確認した購入
この小説は厄介者しか出てこない。
齢十二にして一生物の罪を背負った少年、四度の結婚に失敗したその兄、愛を求めて狂ってしまった美女など。
ただ、彼らに対して言えることそれは、誰もが幸せを探し回っていたように思えることだ。
彼らにとっての幸せ、それは自分の人生の自分自身に自分自身で役を与えることだったのだと思う。
運命に定められた「デッドアイ・ディック」ではなく。世間に求められた「NBCの社長」ではなく。

とにかく濃い内容の作品だった。これ一冊で一体何人分ののぞき穴をのぞいたことか。
「中性としての人生」、「笑いものとしての人生」、そして「何者にもなれなかったものとしての人生」。
人生のフルコースのような一冊だった。

一つ残念なのは、いつにも増してSFっぽくないヴォネガット作品だったこと。
中性子爆弾だけじゃ、ちょっと弱い気がした。
その分、メッセージ性は抜群にあるので、評価が下がることは無いが。
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