次に暴くのはホワイトハウスとコピーにあり、ダン・ブラウンの最新作かと思われがちですが、ちなみに本書は「天使と悪魔」の後に書かれた氏の第3作目に当る長編であり、かの「ダ・ヴィンチ・コード」はこのあとに出版されています。これを読めば氏のスタイルがすでに確立されている事を再認識できる小説となっており、基本的に大きな謎を解くために次々と薀蓄を披露して、ジグソーパズルをくむかのように埋めていく構成。
今回は宗教色は一切無く、代わりに宇宙科学を謎のテーマにし、それを大統領選挙と絡めあわせ、次から次へと連鎖するように起こる出来事にページを読むスピードは落ちることなく進むでしょう。
その点は見事。いつもながらの、大味な表現や、どんでん返しを狙いすぎの意外な犯人など、多少の欠点はありますが、それでも面白く読める娯楽小説には違いありません。それなりの知識もつきますしね。
まさにこれは読む映画というような本でしょう。