主人公の兄が自殺して数日後に発見され、その腐乱死体を掃除する仕事人と出合った主人公が、死について色々考える感じのドキュメンタリー風なストーリーです。
安定した画力によって描かれる画面は「死」に関係するテーマを扱うに足るリアリティがありました。
(以下、軽くネタばれです)
死体は1巻で2.3体くらいしか出てこず、それも数カットあるかないかですが、その周囲描写が綿密です。
腐敗した布団、蛆虫、体液など、一時的なショッキングさよりも、あとからじわじわとくる「死体」の描写が受け手の実感に語りかける感じです。
逆に言うと、想像力がたくましかったり、感受性の強い方は気分が悪くなるかもしれないので、購入・購読前は十分に注意した方がいいかもしれません。
1巻ということで、まだ問題提起みたいな感じで、救いが少なく全体的に後味が悪いです。
しかし、掃除人は魅力的で、清掃会社も奥が深そうなので、これからどうなるか楽しみな漫画です。