ミステリ史上に残るバカ(変態)動機が話題を呼んだ
前作に続く、シリーズ第二弾。
本作は、30年前に死んだ大量殺人犯が残したという絵画に群がる人々の昏い欲望を描きながら、
巧妙な伏線(冒頭の裁判所や、授賞式の場面等々)に支えられた意外な――
前作ほど“無茶”で
はないw――動機を提示するホワイダニットものとして、堅実で無理のない仕上がりとなっています。
とくに、サイコキラーにまつわる諸々の“異常性”を煙幕にすることで、真相(犯人)をカムフラージュし、
さらに事件の構図を反転させる支点にしているあたり、なかなか周到です(また、30年前に描かれた
はずの絵画とカーソンをリンクさせる、一見オカルト的で不可解な謎もよくできています)。