チャカ・カーンはパワフルでソウルフルな歌声が魅力の、黒人女性ボーカリストだ。73年にルーファスに参加したのが最初の大きなキャリアになる。このバンドにおいて、5曲のNO.1シングル、2つのグラミーを獲得するなどの成功を収める。アシュフォード&シンプソンの手による「I’m Every Woman」のヒットでソロ活動を開始し、78年に1stソロ「Chaka」をリリースする。ソロにおいても成功し、ビッグ・アーティストの仲間入りを果たす。84年に発表されグラミーを取った「Feel for You」でコンビを組んだプロデューサー、アリフ・マーディンを全面的に起用して製作されたアルバムが、この「Destiny」だ。
1曲目「Love of Lifetime」は演奏も含めそのスクリティ・ポリッティ作で、まさにスクポリなシンセサウンド、切れのいいギターとマーカス・ミラーのベースと最高である。タイトルチューンの「My Destiny」がまたかっこいい。完璧なアリフ・サウンドだ。
改めてクレジットを見直してみると、発見がかなりある。「Watching the World」はマイク・ラザフォードのプロデュースで、ドラムがフィル・コリンズ。ブラス隊にはブレッカー・ブラザーズ。「My Destiny」のアレンジはフィリップ・セスで、スネアとハイハットはスティーブ・フェローンだ。さらに、ベースはほとんどDXシンベなのだが、ちょっとだけアンソニー・ジャクソンが弾いている。「Coltrane Dreams」は、サム・リバースの演奏だ。
打ち込みと生楽器のコンビネーションが抜群。アレンジのセンスは最高。歌もいい。このアルバムは買うしかないよ。他には「what cha' gonna do for me」(恋のハプニング)「I feel for you」(フィール・フォー・ユー)も要チェックだ。