まず最初に言わせて頂きますと、これは普通の映画ではありません。
同時にこの作り手は、これが観た人全てに大ウケするとは微塵も思っていません。
パロディに理解が深く、悪ふざけに理解が深く、ナンセンスギャグに理解が深く、昭和特撮に理解が深く、カルト映画にとても理解が深い人だけが楽しめればいい。
この作り手は、本気でそう思っています。
ただし、それを作り手の悪意と取るべきではありません。
そもそもこの作品は、原口智生監督が彼のファンであるアメリカのプロデューサーから「低予算で怪獣映画を作って欲しい」と依頼を受け
余りにしつこいので諦めさせてやる目的で送った思いっきりバカバカしいプロットが元になっています。その上、当初日本で公開する予定すら
無かったという話です。原口監督本人も、日本版の製作に「大丈夫なのか?」と本気で疑問を呈したという話さえあるのです。
そもそも、パッケージの解説にはトリップするほどシュールな映画である旨が記載されていますし、期待しながら観る映画では決してありません。
ただし、数千〜一万人に一人ほどの割合で本作のくだらなさが妙に面白く感じる者が確かにいるのも事実で、これはそういう極めて特異なセンスの
持ち主がせいぜい楽しめたらいい、程度の期待で製作されています。
本作に落ち度があるとすれば、そうした映画である事を周知徹底させない宣伝方法にあると言えるでしょう。
ここまで読まれて、なお観たいと思う奇特な人だけが精々観てくれればいい、そんな作品です。