巻頭にディスクが添付されていて、
インストールするとデスクトップにアイコンが登場。
その後はディスクを入れて、いつでもソフトを起動することができるようになります。
さて、洛中洛外図をパソコンで自在に拡大し、
じっくりと眺めることができるというウリの付属ソフトですが、
何と言っても疑問に感じるのが、
「なぜ屏風自体を拡大して、自在にドラッグで移動することができないのか」
という点です。
このソフト、屏風全体を大きくすることはできません。
代わりに屏風の手前に虫メガネが登場し、この虫眼鏡のなかで拡大縮小ができます。
まさに本の表紙の虫眼鏡がそれです。
この虫眼鏡自体は大きくすることができるので、
拡大対象の範囲を調整することは可能ですが、
パソコン画面の半分が虫眼鏡拡大表示の限度です。
滑稽なのがこの虫眼鏡を大きくしたり、倍率を調整したりするマウス動作が、
すべての操作の中でもっとも難しいことです。
いわゆる「直感的操作」とは対局にある、頭を使ってラジコンを操作するように虫眼鏡を扱わなければいけません。
なぜこんな虫眼鏡が必要なのか。
画像データとしての図屏風を何も手を加えることなく提供し、そのまま好き放題拡大させてくれたら、
(国立博物館のe国宝というサイトがまさにこのやり方です。しかも無料)
使いづらい虫眼鏡を用意する必要はそもそもないのではないか、という根本的疑問を常に抱かせつつも、
写真集では小さな人物を拡大してじっくり眺めることができるのは楽しいです。