いろんな分野の人が、デジタル時代の人間の行動について論考を寄せている。1章ずつが読みきりなので、面白く読める。
ただ、この本のスタンスは、デジタル技術で人間行動が変わったというよりも、デジタル技術を人間がどう使って、どう行動が変化してきたかというところでしょうか?(すこし、デジタル技術とデジタルメディアの語句が分かりにくいけど)
技術決定論ではなく、人間が新しいデジタルメディアを使うことで、自分の身体を拡張しているという視点である。相互作用論的という感じを受けた。
あと、第1章を執筆している電通の岸氏の言葉が印象深い。デジタル技術でメディア環境が激変して、人間の消費行動も変化してきているが、人間そのものは変わっていない。人間はアナログであるということを忘れないでコミュニケーションをデザインすべきだという主張が、心地よい。
後半部分には、人間がメディアを使うことで、豊かな表現をすることができる事例がまとめてある。大量の情報の流れの中で、主体的にメディア表現していくことの大事さと面白さを教えられた。
いろいろ勉強になる本でした。