今後10年のうちに訪れるであろう“教育のデジタル化”について、起こる可能性が高いか低いかに関わらず、国内・国外の様々な取り組みが網羅されていて、このようなトピックスについて概論的に知るための本としては優れていると思う。
ただ問題なのは、冒頭部分から読み進めても読み進めても“デジタル教科書”ってなんだろうという疑問にきちんと答えてくれている部分がないこと。
デジタル教科書の明確な定義がないから、eラーニングとの違いもいまひとつわからないし、従来の紙ベースの教科書との違いもよくわからない。“デジタル教科書”という言葉を“eラーニング”という言葉に置き換えても何ら違和感を覚えないし、そうだとすれば、“デジタル教科書”は“eラーニング”の現代的な言い換えなのだろうかとも思えてくる。
せっかく先端的な内容を扱っていながら、煮え切らない読後感になってしまう点が残念である。