「フロッグデザイン」という会社の創始者であり、アップル、ソニー、デル、
マイクロソフト、ディズニー、ヴィトン・・・といった世界的な超有名企業と
いっしょに仕事をしてきた著者の半自伝的な本。
でも、この人、たんなるデザイナーではない。
本書でも書かれているように、
「デザイナーであり、創造的なコンサルタントであり、ビジネスの戦略家」
であることが、本書を読むと、よくわかる。
つまり、この会社は、戦略まで含めて、その会社自体をデザインしてしまうのだ。
本書の内容も、非常に興味深いけれど、こんな会社が存在するんだ!
ということ自体が、衝撃的だった。
これからは、デザイン会社であっても、たんに依頼された商品等のデザインのみを
するのではなく、その会社の戦略全体を見据えて、その戦略も含めて、
デザインすることが必要なのかもしれない。
いや、デザイン会社にかかわらず、広告代理店や、マーケティング会社、
あるいは銀行や、システム屋さんだって、その会社の戦略全体を見据えて
仕事をする必要があるんだろう。
ほんとに、いろんなことを、考えさせられる。
本書は、そんな著者が、これまで、数々の企業をデザインしてきたなかで
学んだこと、あるいは、自分の会社を運営しながら得たことなどを、
網羅した本なので、デザインに興味がない人でも、充分に楽しむことができる。
デザインの話やブランド戦略、マーケティングの話はもちろん、イノベーション、
マネジメント、戦略立案、環境問題、などなど、非常に幅広い。
個人的には、ソーシャルネットワークを通じた共同デザインの話や、
アウトソーシング、オフショアリングのメリット・デメリットの話などが
おもしろかった。
ぜひご一読を。