良い本だと思う。デザインの分野の門外漢だが、デザインのきた背景、思想、さらに工業デザインの位置づけなどが分かりやすく紹介されている。この本を読んでいるとデザインに対する親近感が湧いてくる。ちょっと目にするものすべてにいろいろな工夫とセンスが織り込まれているのを感じるのはなかなかいいものである。著者の文体も非常に好ましい。さらにいくつかの本が紹介されているが、それらの本を思わず読んでみたくなるようなさりげない記述が素晴らしい。最後の"生きのびるためのデザイン"などは近年のB24B(40億の人たちに情報技術を使い生活レベルをあげるためのビジネスモデルを模索する運動、Business to 4B Pepole)やOLPC (One hundered dollar laptop per child、世界中の子供たちに100ドルのPCを行き渡らそうという運動)のような近年の情報技術を超えた社会的な動きと似たものを感じ興味深い。いろいろな分野の人に読んで欲しい本である。