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デクノボーになりたい―私の宮沢賢治
 
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デクノボーになりたい―私の宮沢賢治 [単行本]

山折 哲雄
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

現代の不安を予見した風の詩人・賢治の実像
夏目漱石は近代人のエゴイズムに対する不安に苦しんだが、宮沢賢治は人間であることの不安に苦しんだ。それはまさに現代人の根源的不安である。人間は動植物を支配し、その生殺与奪をほしいままにしてきた。一方、利権や民族、宗教をめぐる対立による殺戮とテロの応酬が果てしなく続く。賢治は21世紀を予見していたかのように、人間世界の修羅と仏性の葛藤に苦しんだ。そして到達したのが、万物に平等の生命を認め、すべての動植物と共生共死の関係に生きるデクノボーの世界であった。それは、風や宇宙から豊かな霊性を感受する自然人の生き方でもあった。本書は新たなる「賢治像」であるとともに、現代人がいかに生きるべきかを示唆するものである。

内容(「BOOK」データベースより)

「風の詩人」の生き方に学ぶ。悠久の風土で紡がれた宮沢賢治の実像。

登録情報

  • 単行本: 222ページ
  • 出版社: 小学館 (2005/02)
  • ISBN-10: 4093875421
  • ISBN-13: 978-4093875424
  • 発売日: 2005/02
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 120,056位 (本のベストセラーを見る)
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By sirou55 トップ500レビュアー
形式:単行本
この本の主題は宮沢賢治における狩猟民感覚の形成過程というものだろうが、その賢治の独自の感覚が生み出されていった背景に「風」という宇宙の彼方から吹きつける元素が重要な役割をはたしているのではないかと著者は主張する。賢治作品における「風」の意味と賢治という人間の内部に吹き荒れていた風の万華鏡を論ずるだけでなく、その「風」がいつしか彼の狩猟民的な感覚と深い共鳴を響かせていることに著者は惹きつけられていく。

夏目漱石から柳田国男、中原中也、萩原朔太郎、折口信夫らのみならず「平家物語」に「万葉集」、新渡戸稲造の「武士道」まで繰り出しての比較研究は圧巻で、著者の博覧強記ぶりには驚かされる。今は歴史の中に埋もれてしまったが「岩手のトルストイ」と書かれたことのある斉藤宗次郎の存在は異彩を放つ。
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
賢治の同郷人である山折氏が、彼の詩や物語から感じられるオリジナルな「風」はどこから吹いてくるのかを探し求めていく。それは西洋キリスト教や東洋仏教に先立ちそれらを柔軟に吸収していった日本人の根源的な宗教意識の発露かもしれないし、あるいは東北の地に根づく狩猟民的な万物共生・共死の感覚からつむぎだされる言葉なのかもしれない。さまざまな可能性をおりこみながら、やさしい語り口調で山折氏の思い描く宮沢賢治イメージがたんたんと説かれていく。若くして「デクノボー」という謎めいた理想の人間像を提示して涅槃した人の正体が、もちろんひとつの視点からではあるが共感にみちた確かな足場から、いま再び明らかにされる。
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