大変おもしろかったです。
今まで小説の挿絵として大和さんの絵を拝見していたのですが、
華やかな絵柄にひかれつつも、受けが女の子っぽいなあ〜と思って
マンガには手を出していませんでした。
で、今作が初めての大和さんマンガですが、挿絵での華やかな印象はそのままに、
女の子っぽさはさほど気にならず、むしろ生き生きと動くキャラクタがとっても魅力的でした。
野菜が大好きという田舎少年と、彼の家の野菜を使ってレストラン経営を考える、やり手の実業家な美青年。
設定だけ読むと、田舎少年をやりて青年が調教するのかしらと思いきや、
実は育てられるのは人間的にダメダメなやり手青年のほう。
二人のかけあいが、かわいいわおもしろいわ、あっという間に読んでしまいました。
攻めにからかわれてるのかと勘違いして田舎へ帰ってしまった少年を追いかけ、
畑の中で捕まえようとするシーンでは、なんとトマトを人質に!(笑)
「かくれても無駄だ!このトマトがどうやってもいいのか!
(トマトをぐぐっと握りしめながら)わ〜〜痛いよ〜〜つぶれちゃうよ〜〜」
「ひっひきょうものーー!!(出てくる)」
明るく楽しく、ギャグ要素満載で、でも切ないところはぐっと切なく。
お話のテンポや雰囲気は、高永ひなこさんあたりに似ているかも?
小さいコマまで丁寧に描き込まれていて、ギャグっぽい表情もかわいいです。
もっとシリアスで王道少女漫画ちっくな話を書く方のように想像していたので、
いい意味で期待を裏切られるおもしろさでした。
おもしろいBLが読みたい人に、まよわず買いを勧められる一冊です。